衆院千葉7区補選:民主公認、太田氏当選 自民を破る

衆院千葉7区補選で当選を決めバンザイをする太田和美さん(中央)=千葉県松戸市の選挙事務所で23日午後10時41分、野田武写す 衆院千葉7区(松戸市北部、野田市、流山市)補欠選挙は23日投開票され、民主党公認の前千葉県議、太田和美氏(26)が、自民党公認の前埼玉県副知事、斎藤健氏(46)=公明党推薦=ら4氏を破り、初当選した。民主党小沢一郎代表は初陣を勝利で飾り、「偽メール問題」で失墜した党の再生に足がかりを得た。総力戦の末に敗れた自民党は「小泉改革路線」に痛手を負った形で、今秋の総裁選にも微妙な影響が出そうだ。

 補選は自民党の松本和巳前衆院議員が陣営の公選法違反事件に絡んで辞職したことに伴い実施された。

 政策面では明確な争点がなく、小泉純一郎首相の最後の国政選挙で勝利して「小泉改革の総仕上げ」につなげたい自民党と、小沢新体制の基礎固めを目指す民主党の「政治決戦」となった。両党とも地元企業、各種団体回りを行うとともに、沿線各駅ごとに国会議員団を配置するなど異例の補選となった。
毎日新聞 2006年4月23日 22時41分 (最終更新時間 4月23日 22時58分)

衆議院千葉7区補選で民主党が勝った。小泉首相の自民党が圧勝した前回の国政選挙と異なり、民主が辛くも勝ち抜いたといった感じか。偽メール問題で最低の評価を受けた民主だが、小沢代表を中心に一致団結してこの状況を打破すると訴えていた。他の新聞に書かれていたが小沢氏への期待感が勝利の要因だったのは、間違いないであろう。
 この期待感は、どこから来たのだろうか。前回の国政選挙での自民党圧勝し、その後の政治の進み方に疑問を持つ人も少なくないのではないだろうか。「改革を粛々と進めていく」と言って、十分な議論が国会でおこなわれていないように感じ、「このままでいいの」と思い始めている人も多いのではないだろうか。小さな政府は、個人主義を推し進め、貧富の格差を助長する。そんな声がちらほらと聞こえてくる。二大政党制が良いかは別として、国会で国民にちゃんと見える形で法案などが審議されるようにしてもらいたい。色々な意見があって、それを集約した形で法案が出来る国会運営をぜひとも、政治家に実現してもらいたい。