環境

紙の消費

フリードリヒ・シュミット=グレーク編「エコリックサック」からの引用。 紙の消費はここ数十年間、世界中で急増した。1961年には7700万トンを下回っていたのが、1997年にはほぼ3億1000万トンに到達した。世界の紙需要は、36年間でほぼ3…

MIPSとMI

フリードリヒ・シュミット=ブレーク著「エコリュックサック―環境負価を示すもう一つの「重さ」」からの引用。この部分はプロローグを執筆した佐々木建氏が書いた文章である。 MIPS(サービス単位当たり物質集約度、Material Intensity per Service) 製品の…

人間が求めるものは?

フリードリヒ・シュミット=ブレーク著「エコリュックサック―環境負価を示すもう一つの「重さ」」からの引用。この部分はプロローグを執筆した佐々木建氏が書いた文章である。 人間が求めているものは製品そのものではない。その製品が提供するサービスや便…

仕事と仕事率

(財)エネルギーセンター編「エネルギー管理士試験講座 熱分野・電気分野共通〈1〉エネルギー総合管理及び法規」からの引用。 仕事 物体に一定の力〔〕を働かせて、その力の向きに〔〕の距離だけ動かす。ことのとき、力がする仕事〔〕は次式で表される。 仕…

運動の法則

(財)エネルギーセンター編「エネルギー管理士試験講座 熱分野・電気分野共通〈1〉エネルギー総合管理及び法規」からの引用。 慣性の法則 外部からの力が働かないか、あるいは働いていてもその合力が0である(力がつり合っている)ならば、静止している物体…

力の大きさ

(財)エネルギーセンター編「エネルギー管理士試験講座 熱分野・電気分野共通〈1〉エネルギー総合管理及び法規」からの引用。 力の大きさは、力の大きさを測る単位を決めることによって、定量的に表現することが可能になる。 力の単位としては、ニュートン…

自由落下運動

(財)エネルギーセンター編「エネルギー管理士試験講座 熱分野・電気分野共通〈1〉エネルギー総合管理及び法規」からの引用。 自由落下運動は、重力だけを受けて、静止していた物体が落下する運動である。この運動は等加速度運動であり、加速度の大きさは、…

変位と速度、加速度

(財)エネルギーセンター編「エネルギー管理士試験講座 熱分野・電気分野共通〈1〉エネルギー総合管理及び法規」からの引用。 物体の位置が時間とともに原点からどのように移動するかがわかれば、物体の運動を表すことができる。変位は物体が原点からどちら…

エネルギー資源の分類

(財)エネルギーセンター編「エネルギー管理士試験講座 熱分野・電気分野共通〈1〉エネルギー総合管理及び法規」からの要約。 化石エネルギー資源 石油 石炭 天然ガス オイルサンド、オイルシェール 非化石エネルギー資源 自然エネルギー 水力 地熱 太陽 風…

エネルギーの形態

(財)エネルギーセンター編「エネルギー管理士試験講座」Ⅰからの要約。 エネルギーの形態 力学的エネルギー 機械的エネルギーと呼ばれることもある。速度で運動している質量の物体が持つ運動エネルギー、重力の加速度がの場所で、地上からの高さがの位置に…

省エネ対策、東京都の対応

久々に市民のための環境学ガイドをチェックしてみたら、省エネ対策で東京都と産業界がぶつかっているという記事が載っていた。ちょうど先週末、(財)省エネルギーセンターの常務理事によるオフィスビルの省エネ対策セミナーを聞いてきたばかりだったので、…

化学物質管理セミナー

先週の金曜日、経済産業省主催の化学物質管理セミナーに参加してきた。化学物質管理に関して、主幹が環境省から経済産業省に移管されてたらしい。経済産業省の方は、化学物質管理に関する化管法(化学物質管理に関する法律の意味で、MSDS制度やPRTR…

新潟県中越沖地震情報

地震の被害にあわれた方々に対して心よりお見舞い申し上げます。 情報収集のため、地震情報のリンクを置いておきます。 新潟県のサイトが一番充実しているみたいです。 Wikipediaにもうページができていたのにはビックリ! 気象庁 国土地理院 「平成19年(200…

地球温暖化を考えるとき

メモしておかないと忘れてしまうので、本当の意味での覚書です。 石油が枯渇しようとしまいが、質量保存の法則に従い、原子のレベルで考えると地球上の物質の量は変わらない。従って、地球上の炭素と酸素の比率は枯渇前後で変わらない。 それでは、何が変わ…

トンデモの団体がまたひとつ?

NATROMの日記をチェックしていたら、なんか微妙に考え方が違っている団体が号外を出したらしい。おかしな所については、NATROMさんが指摘しているのであえて付け加えないことにする。しかしこのTEAM GOGOという団体、発起人にまったく科学者が入っていない。…

標準代謝量及びエネルギー消費量から見た人類

平成7年度環境白書からの引用。 人類を標準代謝量から見てみよう。標準代謝量とは、安静状態でのエネルギー消費量であり、一般に単位時間当たりの酸素消費量で表される。 恒温動物の標準代謝量を調べ、体重との関係を見てみると(第1-1-12図)、一定の関係が見…

環境変化と企業活動(2)

郷原信郎著『「法令遵守」が日本を滅ぼす (新潮新書) 』(新潮文庫)からの引用。 「競争環境」も、企業活動にとって重要な問題です。良いものをいかに安く供給するかという競争が健全に行われる公正な市場が維持されていれば、そこでの企業の活動は世の中の…

環境変化と企業活動(1)

郷原信郎著『「法令遵守」が日本を滅ぼす (新潮新書)』(新潮文庫)からの引用。 情報技術の進歩は、個人や組織が多くの情報をインターネットによって瞬時に入手できる「情報環境」を出現させました。そして、情報の流通速度の飛躍的な向上とソフトウェアの…

環境ホルモン訴訟の判決

金曜日、環境ホルモン訴訟の判決を聞きに、横浜地裁へ行った。掲示板などで、判決の言い渡しはあっさりしているものと読んでいたのだが、あんなにもあっさりしているとは思わなかった。 裁判長が出廷後、全員起立、礼をした後、裁判官が判決を述べますといっ…

(2007年2月、衆議院調査局報告見解)

東京大学名誉教授、もったいない学会会長 石井吉徳さんの文章。久々に感動ものの文章だった。詳細は、リンクを読んでもらいたい。まず、最初から、次のような調子で「世の中間違っているよ」と述べている。 「石油ピーク」は「農業ピーク」である、先ずこれ…

新潟県上越市沖の海底にメタンハイドレートの気泡を発見

産総研の報道発表。 海底から噴出するメタンがただちにメタンハイドレート化し、その後海水中を上昇して、最後は浅層で分解する様子を、世界で初めてビデオ撮影することに成功した。 新潟県上越市沖の海底から600mの高さにまでメタンガス気泡の柱(=メタン…

IPCC第4次第1グループ報告書2

気象庁のホームページに日本語訳が公開されている。それによると、 20 世紀半ば以降に観測された世界平均気温の上昇のほとんどは、人為起源の温室効果ガスの増加によってもたらされた可能性がかなり高い。 とし、第3次報告書の結論を発展させた結果と考えて…

EUがビスフェノールAの耐用一日許容摂取量見直し

EUがビスフェノールAの耐用一日許容摂取量の見直しを行った。不確実係数を500から100に下げた。詳細は、中西先生のホームページや食品安全情報ブログなどで見られる。こういった、最新データをもとに規制の見直しを行っているEUの姿勢は評価され…

欧州委員会:CO2排出量削減、自動車メーカーへ

毎日新聞の記事。 欧州委員会:CO2排出量削減、自動車メーカーへ【ロンドン藤好陽太郎】欧州連合(EU)の行政機関である欧州委員会は7日、EUで自動車を販売するメーカーに対して、12年までに二酸化炭素(CO2)の排出量を走行距離1キロメートル…

IPCC第4次第1作業部会報告書

IPCCの第4次の第1作業部会報告書の速報がインターネット上で公開されている。日本語版の速報は気象庁のホームページにある。今回の報告書では、地球温暖化の原因は、人的要因であることがほぼ確実だとしている。この報告書を受け日本の科学者たちが、…

中国、世界の大豆の43%を輸入

第2回アジア水循環シンポジウム(1/10開催)でのアンドルー・マシューズ 氏(アジア太平洋気候変動研究ネットワーク科学委員会議長)発言がサイエンスポータルサイトに掲載されている。 地球上に水はたくさんある。しかし、淡水、それも利用可能な水はそ…

第19回化学物質と環境円卓会議

昨日、地域連携に基づく環境教育の推進をテーマとした「第19回化学物質と環境円卓会議」を傍聴してきた。NPO、産業界、そして行政から地域密着型の環境教育の取り組みについて話題提供が合った後、討論となった。 産業界からの話題提供のなかで、今後の…

新発明の不足

ジェフリー・サックス著「貧困の終焉―2025年までに世界を変える」から引用。 貧しい国の発明家の悩みを想像してみよう。ある発明家が、自国の経済発展に貢献できるような新しい科学的アプローチを思いついたとしても、のちに地元の市場で売り出したときの儲…

文化の壁

ジェフリー・サックス著「貧困の終焉―2025年までに世界を変える」から引用。 政府が国を前進させようと努力しても、文化的な環境が開発の妨げになることがある。たとえば、その社会の文化的・宗教的な規範が女性の役割を制限している例は多く、そうなると国…

財政の罠

ジェフリー・サックス著「貧困の終焉―2025年までに世界を変える」から引用。 個人の経済状態が悪化していなくても、政府の財源が乏しいために、経済発展の基盤となるインフラストラクチャーが整備できない場合もある。たとえば国民健康保険や道路建設、電線…