<span style="font-weight:bold;">環境配慮設計の進め方</span>

 改訂2版「eco検定テキスト」(東京商工会議所編著)からの引用。

 製品の環境負荷は、4ー2節に述べたように製品ライフサイクルの各工程で発生します。環境に配慮した製品設計では、これらの環境負荷をできるだけ小さくなるようにするのが課題です。しかし、すべての環境負荷を低減することは難しい作業です。このために、環境配慮の設計では、図表3ー36に示すような環境配慮のためのガイドラインなどを使用するのが一般的です。このガイドラインは、製品ライフサイクルを考慮して、環境改善に重要な項目を評価項目としてまとめたものです。このガイドラインを使用した環境配慮設計は、以下の手順により行われています。

  • 製品の規格・開発段階の検討…ガイドラインの評価項目にもとづいて環境改善のねらいとその効果を定性的に評価し、改善効果が満足する結果が得られたら具体的な設計を行います。
  • 製品の設計段階の検討…設計段階では、製品の具体的なデータが得られます。これらのデータを使ってガイドラインの評価項目について環境改善の効果を定量的に評価します。改善効果が目標値に達するまで繰り返し、満足する結果が得られたら製品化を決定します。

 図3−36の緑の枠線の中がガイドラインです。企画・開発、設計、製品化・販売のそれぞれの段階でガイドラインを使用して環境負荷低減を目指していきます。

目次へ