ダークの種類

 谷口義明著「暗黒宇宙の謎―宇宙をあやつる暗黒の正体とは (ブルーバックス)」からの引用。

 ダークをまとめると次のようになる。

  • 暗くて観測しにくいダーク
    • 暗い星や惑星
    • 星の残骸
  • モノクロマティックなダーク
    • 可視光帯のでの闇
    • こらはガンマ線、X線、紫外線、赤外線、電波などの特定の波長帯でも同様である。
  • 隠されるダーク
    • 物質が電磁波を隠す場合のダーク
  • パンクロマティックなダーク
    • 質量を担うだけのダーク
    • エネルギーを担うだけのダーク
    • エネルギー源のないダーク

 宇宙において、我々が知っている物質の質量は、宇宙全体の質量のたった4%でしかないらしい。電子波で観測されない「見えない」物質をダークマター暗黒物質)といい、宇宙全体の質量の23%ある。また、同じく観測できないエネルギーも存在し、その比率は、宇宙全体の質量の73%にもあたる。
 これらのダークマターダークエネルギーが宇宙の誕生と進化に大きく影響していて、ビッグバンという理論をささえる重量な要素になっているらしい。