象徴に過ぎなかった経済法令

郷原信郎著『「法令遵守」が日本を滅ぼす (新潮新書)』(新潮文庫)からの引用。 日本では、経済活動に関し、いわゆる業法などの膨大な法令が整えられています。それは、相互の矛盾がないように精緻に調整されています。しかし、こうした膨大な経済法令が整…

コンプライアンス

郷原信郎著『「法令遵守」が日本を滅ぼす (新潮新書)』(新潮文庫)からの引用。 アメリカのような法廷中心、司法中心の国では、法令を遵守することが社会的要請に応えることになりますから、コンプライアンスを法令遵守と置き換えることにも合理性がありま…

人体 失敗の進化史

現在、遠藤秀紀著「人体 失敗の進化史 (光文社新書)」(光文社新書)を読んでいる。この本、人体が如何に元からあるパーツを設計変更して進化してきたかが書かれている。内容も面白いのだが、図面や写真を同時掲載しないと内容を理解しにくい構成になってい…

書証の紹介2

今回は琉球大学の教育学部道田助教授のホームページ。現在までで、1078冊もの書評が掲載されている。今後も増えていきそうな勢いです。 読書と日々の記録

白田秀彰著「インターネットの法と慣習」(ソフトバンク新書)

インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門 [ソフトバンク新書]作者: 白田秀彰出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2006/07/15メディア: 新書購入: 9人 クリック: 222回この商品を含むブログ (154件) を見る まだ、読み始めたばかりな…

書評

本を買うときに、参考にするものの一つに書評がある。特に、科学関係の本は、内容が面白いものかどうかの他に、われわれ一般人が読んで理解できるものかどうかも重要なファクターになると思う。「一般人が理解できる」という評価は非常に難しく、個人によっ…

また、未読だが興味がある本

ここのところ、サイモン・シンにはまっている。数学とか暗号解読など、一般の我々には取っつきにくいテーマを扱っていながら、物語に必要な膨大の知識を解りやすく、しかも簡潔に伝えてくれるので、非常に読みやすい。また、物語が歴史に沿って書かれている…

「フェルマーの最終定理」訳者あとがきから

ようやく、フェルマーの最終定理を読み終えた。訳者の青木薫さんが、あとがきで、こう述べられている。 本書の書き方で私が好感をもったのは、日本人研究者と女性研究者の取扱いである。物理学の世界でもそうなのだが、地理的に離れているせいもあってか、西…

99・9%は仮説 竹内薫著

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)作者: 竹内薫出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/02/16メディア: 新書購入: 13人 クリック: 343回この商品を含むブログ (453件) を見る 正直言ってネタ切れ状態です。購入して読んでいる本が面…

ダビンチ・コード

遅ればせながら「ダビンチ・コード」を読んでみた。結構面白かった。内容に関しては、読んでいない人もいると思うので、ここでは割愛する。 以前から疑問に思っていたのだが、キリスト教信者は、宗教と科学をどう両立させているのだろうか。イエス・キリスト…

脇阪紀行著「大欧州の時代」−ブリュッセルからの報告−(岩波書店)

冷戦後、欧州が新秩序の構築へ踏み出してから10年余りがたっていた。単一通貨ユーロの流通、地域紛争の解決に向けたEU部隊創設、地球温暖化防止のための二酸化炭素排出権取引市場の設立といった具体策を、EUは次々に結実させていた。 その中でも特筆す…

佐々木俊尚著「[http://d.hatena.ne.jp/asin/4166605011:title=グーグル Google]」

グーグルは、強力な広告ビジネスを背景に、古い世界の秩序を壊し、伝統的なビジネスを破壊しようとしている。 グーグルは、ロングテールによって中小企業を再生させ、新たな市場を創出しようとしている。 グーグルは、人々の情報発信を手助けし、企業や政府…

藤原正彦著「国家の品格」新潮新書

まず、目次。 第1章 近代的合理精神の限界 全ての先進国で社会の荒廃が進行している。その原因は、近代のあらゆるイデオロギーの根幹を成す「近代的合理精神」が限界にぶつかったことにある。 第2章 「論理」だけでは世界が破綻する 「論理を徹底すれば解決…

超読解力 三上直之著

第1章 文字情報「強迫」社会を生き抜く為の読解力 第2章 読解力の磨き方 第3章 三つの方法を見抜いて読解力アップ 第4章 読解力をさらに鍛える技術 第5章 要約は最良の読解力テスト 第6章 文章の背景知識を学べば読解力は格段と高まる 第7章 読解力は…

「カビの常識 人間の非常識」井上真由美著 平凡社新書カビや微生物に関して50年余りにわたり研究してきた著者が、カビや微生物を敵視するのではなく、上手につきあい共生していくことを進めている本。カビや微生物に関して解りやすく解説されている。 暗記…