自由落下運動

 (財)エネルギーセンター編「エネルギー管理士試験講座 熱分野・電気分野共通〈1〉エネルギー総合管理及び法規」からの引用。

 自由落下運動は、重力だけを受けて、静止していた物体が落下する運動である。この運動は等加速度運動であり、加速度の大きさは、約9.8m/s^2である。この加速度の大きさをgで表し、重力加速度の大きさと呼ぶ。重力加速度の値は、場所によって少しずつ異なり、標準加速度g_n=9.80665m/s^2と決められている。
 実用的にはg=9.8m/s^2として差し支えないが、必要な有効数字に従って、g=9.8,9.81,9.807m/s^2の値を用いる。
 自由落下運動の速さを表す式は、
v=gt
となる。また落下距離は、
y=\frac{1}{2}gt^2
であり、落下時間tt〕の2乗に比例する。

 重力加速度もベクトルで表されるので、方向性を持っている。従って、数値だけを示すときは、重力加速度の大きさとなる。
 重力とは、地球上の物体が地球から受ける力で、万有引力と地球の自転による遠心力との合力をいう。