色の話しⅠ:可視光

細野秀雄・神谷俊夫共著「透明金属が拓く驚異の世界 不可能に挑むナノテクノロジーの錬金術 (サイエンス・アイ新書)」(ソフトバンククリエイティブ)からの要約。

  • 私たちは物体に光を当てて、その光が反射されたり、散乱されたりした光を目でとらえることで、その物体の形を認識する。
  • 人間の目の奥には光を感じる「網膜」という光のセンサーがある。
  • 網膜には赤・緑・青を感じる神経細胞(錐体細胞)があり、それぞれの細胞が感じる刺激の強さによって違う色を認識しているといわれている。
  • 光というのは、電磁波の一つで、その波長によって私たちが認識する色が違うことがわかっている。
  • 360〜400nmから760〜830nmまでの光を私たちは感じることができ、この領域の光を「可視光」と呼ぶ。
  • 波長の短いほうから長くなるにつれて順に、紫→藍→青→緑→黄→オレンジ→赤へと変わっていく。


図 地表における太陽光のスペクトル
地表に届く太陽光の波長はだいたい300nmから3000nmの範囲にある。
図中の網掛けの領域が人間の眼に見える可視光の領域