環境ホルモン訴訟の判決

 金曜日、環境ホルモン訴訟の判決を聞きに、横浜地裁へ行った。掲示板などで、判決の言い渡しはあっさりしているものと読んでいたのだが、あんなにもあっさりしているとは思わなかった。
 裁判長が出廷後、全員起立、礼をした後、裁判官が判決を述べますといって、「主文・・・」と始まり、両者の訴訟を棄却するというメッセージと、費用はそれぞれ負担するようにという内容のはなしがあり、それで終わり。詳細に関しては判決文を読むようにとのお達しだった。
 この裁判、意見書を提出したこともあり、その経緯を見守っていたが、予想どおり、被告中西さんの勝訴となった。判決文は、ここで読める。第3 争点に対する判断を読むと、裁判官がどういうふうに解釈したかがわかる。まあ、妥当な判断だと思う。中西さんが反訴していたが、それも棄却された。これについても、その理由は納得いく内容になっている。
 当初は、裁判官が両者に和解を進めていたが、2年間かけて審議を起こった結果も、裁判で争うほどの名誉毀損はなかったとの判断だった。一部の言葉尻をとって名誉毀損を訴えても文書全体がそうでない場合、名誉毀損には当たらないというものだった。
 原告が、控訴するかどうかはまだわからないが、つまらない内容で人を訴えるというのはいかがなものだろうか。それにしても、一度裁判になってしまうと2年もの月日が流れてしまう。ブログでの発現は慎重にした方がいいかもしれない。