また、未読だが興味がある本
ここのところ、サイモン・シンにはまっている。数学とか暗号解読など、一般の我々には取っつきにくいテーマを扱っていながら、物語に必要な膨大の知識を解りやすく、しかも簡潔に伝えてくれるので、非常に読みやすい。また、物語が歴史に沿って書かれている。そのため、数学であれば、フェルマーの最終定理の難しさを理解するのに必要な知識がスムーズに読者の頭にはいるよう工夫されている。
数学でも暗号解読でも、人類の歴史に沿って発展してきたという経緯がある。したがって、今課題となっているテーマよりもちょっと前の時代の方がテーマの方が解りりやすいだろうし、それよりもずっと前、例えば紀元前の時代に課題となっていたものがどのように証明されたかを理解する場合、もっと解りやすいのかもしれない。なぜなら、我々は、その時代の人たちよりも多くの知識をすでに持っており、紀元前の時代背景とはちがった思考ができるからだ。
現在、「暗号解読」を読んでいる。おそらく、「暗号解読」を読み終わったら、最近出版された「宇宙論・ビッグバン」を読んでしまうだろう。
ジョン・メイナード・スミス、エオルシュ・サトマーリ共著「生命進化8つの謎」は、おもしろかったが、やや難解な文章だった。訳書を読んでいるので、著者の文体が難しいのか、訳仕方が難しいのか判らないが、意味を理解するのに苦労した箇所が多々あった。進化論に関して何冊も本を読んでいないので、理解するための知識が不足していた感はある。
関連図書に挙げられている本を何冊か読む必要があるみたいだ。紹介されている本は、
- フランシス・クリック著「生命この宇宙なるもの」
- リチャード・ドーキンス著「利己的な遺伝子」
- クリスチャン・ド・デューブ著「生命の鹿−宇宙の必然としての生命」
- フリーマン・ダイソン著「ダイソン生命の起源」
- ジョン・メイナード・スミス著「生命学のすすめ」
- ジャック・モノー著「偶然と必然−現代生物学の思想的な問いかけ」
- スティーブン・ピンカー著「言語を生み出す本能」
- E.シュレーディンガー著「生命とは何か−物理学者のみた生細胞」
このうち、スティーブン・ピンカー著「言語を生み出す本能」とリチャード・ドーキンス著「利己的な遺伝子」は読んでみたいと思っている。特に、スティーブン・ピンカーの作品は、何冊かあるみたいなので、是非読んでみたい。
それと、V.S.ラマチャンドランの「脳のなかの幽霊」の続編が出ているので、そちらも読んでみたい。