化<span style="font-weight:bold;">学物質に関するリスクコミュニケーション</span>

 改訂2版「eco検定テキスト」(東京商工会議所編著)からの引用。

 化学物質やその環境リスクに対する社会の不安に適切に対応するため、化学物質の危険性や正しい使用・利用に関する情報共有化のためのリスクコミュニケーションなどの取り組みが必要です。リスクコミュニケーションとは、化学物質の環境リスクに関する情報を、地域を構成する関係者(住民、企業、行政など)すべてのものが共有し、コミュニケーション(対話など)を通じて、リスクに関する情報を信頼関係の中で共有し、リスクを低減していく試みをいいます。環境省では、リスクコミュニケーションとして、次のような事項を推進しています。

  1. 環境リスクなどの化学物質についての情報の作成および提供(化学物質ファクトシート等)
  2. 「化学物質と環境円卓会議」を開設し、市民、産業、行政などによる情報の共有および相互理解の促進
  3. 身近な化学物質に関する疑問に対応する人材の育成(化学物質アドバイザー)

 このエコ検定の目的の一つに、環境に関して同じ土台に立てる人材を増やし、環境問題に取り組もうというのがあります。そのためには、情報・知識の共有化を図ることが必要です。リスクコミュニケーションも住民、企業、行政の知識・情報の共有化が目的となっています。

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