<span style="font-weight:bold;">生息環境の劣化</span>

 改訂2版「eco検定テキスト」(東京商工会議所編著)からの引用。

 地球規模で現在進みつつある野生生物の減少は、前述のように大規模な開発・森林伐採による生息地の破壊、地球温暖化や化学物質などによる環境汚染など生息環境の劣化が原因と考えられ、さまざまな人間活動が直接・間接に影響しています。また、象牙や毛皮の採取あるいはペットなど、密猟によって多くの野生生物が絶滅の危機にあり、「種の宝庫」ともいわれる熱帯林では非伝統的な焼畑耕作、過剰放牧、商業的伐採、森林火災なども進んでいます。
 このような野生生物種減少の背景には、途上国などの貧困や急激な人口増加、より豊かな生活の追求など、社会的、経済的な問題が横たわっていることを忘れてはなりません。p.74

 化石燃料を使い始めた人類は、その移動速度をはやめ、より遠くに、短時間で移動できるようになりました。その結果、化石燃料を使用する前に比べ、人間活動にともなう影響がより広範囲に、速度をあげて広がっているのです。生物種の絶滅速度を上げているのもこの影響にほかなりません。
 また、生物種が熱帯雨林などの森林に集中していることも速度を速める原因となっています。

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