<span style="font-weight:bold;">ミレニアム生態系評価</span>

 改訂2版「eco検定テキスト」(東京商工会議所編著)からの引用。

 国連アナン事務総長(当時)の呼びかけを契機に、UNEPを事務局に世界各国の2,000人を越す科学者が参加し、2001年から5年間かけて実施された。次の結果がまとめられている。

  1. 過去50年、人間はかつてない速さで生態系を改変し、種の絶滅など生物多様性に甚大な影響を及ぼした。
  2. 生態系の改変は、生態系サービスの劣化やさまざまなリスクの増大をともない、対策をとらないと将来世代の利益は大幅に減退する。
  3. 生態系サービスの劣化は今世紀前半に顕著に増大し、持続可能な環境の確保などに障害が予測される。
  4. 生態系の回復はある程度可能であるが、政策、制度、実行の面で大幅な変革が必要となる。

(出典:ミレニアム生態系評価編、横浜国立大学21世紀COE翻訳委員会責任翻訳「生態系サービスと人類の将来」オーム社
p.37

 アナンさんは、前回までの事務象徴です。現在は、韓国の藩基文(パンギムン)さんに変わっています。
 人類は、20世紀の後半にものすごい勢いで、生態系サービスに甚大なダメージを与えてしまった。21世紀前半になんとか手を打たないと子孫たちに大きな影響を与えてしまうことをうたっています。

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