韓国の印象

 先週の金曜日からの3連休を利用して、韓国へ初めて行ってきた。韓国というとすぐ唐辛子とニンニクが頭をよぎるので、今まで極力そちら方面に行くのを拒んできた。料理に関しては、やはりニンニクがベースのため、出された料理の半分以上は口にできなかった。
 韓国に入って、最初の印象は、日本と風景があまり変わらないということ。山々の風景、田園風景、道路の工事現場など、空港から見える景色は、日本とほとんど変わらない風景だった。
 料理の味付けは、日本とベースが違うという感じがかなりしたが、それ以外の文化では、かなり日本と共通するものがあるのを感じた。ご飯にしても、炊き方が同じだった。また、米も種類も日本のお米に近かった。
 2日目に、民族村へ行ったのだが、昔の韓国の農家の造りなどは、ほとんど日本で見られる江戸以前の農家の風景と変わらなかった。寺院や王宮に関しては、かなり文化の違いがあったが、庶民の暮らしとなると、日本も韓国もそんなには変わっていなかったのではないだろうか。韓国は、農耕民族なのだとあらためて知らされた気がした。
 おそらく、韓国から日本に文化の継承があったのだと思う。従って、ある面では日本の庶民の暮らしのルーツは韓国に多くがあるのかもしれない。
 それにしても、ニンニクベースの味付けは、やはり苦手だ。人それぞれで、味や臭いの感覚に違いがあるのだというが、民族間でもそうした違いがあるのではないだろうか?日本人がみそ汁の臭いを毎日嗅いでもおいしそうと感じるのと同じ感覚が、韓国人にはあり、それがニンニクと唐辛子ベースなのだと思う。ガイドさんの話では、日本のニンニクや唐辛子とは種類が違うそうだ。従って、ニンニクにしても唐辛子にしても日本のものよりも辛くはないそうだ。また、臭いもきつくないと言っていた。確かに、人から発せられるニンニクの臭いを韓国ではあまり感じなかった。