環境ホルモン訴訟の原告側の反応

 環境ホルモン訴訟の原告側の「訴訟以降のインターネット上議論に対する反応」(別途、訴訟する容易があるといった反応)とこの梅田氏の「ウェブにおけるメディア組織に認められた表現者と多数のブログ作成者との関係」が結びついているように思える。国から環境ホルモンの研究を認められた大学教授、弁護士と一部の有名人が発起人になって運営されている市民団体は、梅田氏のいう権威を認められた表現者としての特権を持った人たちに入ると思う。弁護士は、国からその資格を認められた選ばれた表現者だし、有名人はメディアが認めた表現者である。従って、これらの人たちが自分たちの特権を維持するため、過剰にネットに反応しているとの見方が出来るのではないか。
 当初から、何が名誉毀損にあたるのかが問われているこの裁判の本来の目的は、権威を認められた表現者たちが、特権を維持するためにネットでの発言力も持っている中西さんをつぶすことにあるように思える。そして、環境ホルモン研究の進め方についてネット上の不特定多数の人々が冷静な目で見、発言することを押さえ込もうとしたと思えるのである。
 原告たちの反応は、名誉毀損を立証するという名目で、自分たちの意図に合わないネット上の議論を攻撃しているように見える。