尊敬と嫉妬

ぼくはクリエイティブディレクターの基本姿勢は、尊敬と嫉妬だと思っている。それぞれが50%ずつある状態。そうでなければ、いいクリエイティブ表現は生まれないとさえ思う。

「一つ上のアイディア。」(大島征夫)

 人は、何らかの刺激を何かから受けなければ生きていけないのかもしれない。そして、そこに創造力が生まれる。生まれるまでにはかなりの時間が必要だが。何かは、人でもモノでもいい。何かに対して、嫉妬したいほどの魅力を感じたときにアイディアが生まれるのかもしれない。

 この言葉は、アイディアを紡ぎ出すために何が必要かという話しの中で出てきたもっとも基本となる姿勢だ。とうぜん、そこには尊敬も同居する。敬意を示さないところに前向きのアイディアは生まれない。