電子書籍リーダーを使ってみる

 先週木曜日に購入した電子書籍リーダーをこの休みの間、使ってみた。思っていたよりも快適に使える。立ち上がりとシャットダウンこそ時間がかかるが、通常の動作の速さは、許容範囲内だった。電車内で読むのに不自由はない。ただ、駅構内などを移動する時は、ちょっとした画面への接触で、ページがめくれたり、他のモードに入ってしまうので、スリープ状態もしくはシャットダウンする必要がある。これさえ守れば車内で十分読書できる。

 バックライトがない分、暗がりでの読書は難しいが、バッテリーの持ち時間を考えると、この方がかえって良いように思える。Wi-Fiを常にオンにしておくと、バッテリーを食うらしいので、基本的には、オフにしている。データをダウンロードする場合のみ、Wi-Fiをオンにする。直接リーダーに書籍データをダウンロードしてみた。少しまどろっこしいが、特に不満が出るほどでもない。

 案外、便利なのが、辞書機能。引きたい言葉をなぞれば、下に意味が出てくる。また、読めない漢字も引くことが出来る。文庫本などを読んでいるとき、漢字から意味を想像し、適当に認識するのだが、ここで、ぱっと辞書を引けるのである。

 文庫本世代の自分は、ウォークマンやiPodが出たときに、あまり便利になったとは感じなかった。もともと、外で音楽を聴くという風習を持っていなかったからだ。車の中などでは聞くが、イヤーフォーン自体があまり好きではない。まして、イヤーフォーンをしたまま外を歩くというのがどうしても怖かった(耳をふさいで外を歩いているのと同じ)。

 しかし、本を通勤電車で読む習慣のある自分にとって、電子書籍リーダーは非常に便利な代物に移った。出来れば、予定表やメモ帳(パソコンと同期しているもの)も付けてほしかったが、ブラウザが使え、Googleメールにもアクセスできるので、ドキュメントなども使えるのかもしれない。いずれにせよ、当分楽しめそうである。