2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧
E.シュレーディンガー著「生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波新書 青版)」からの要約。 生物体の成長は、細胞が次々と分れることによって行われる。卵は二つの娘細胞に分裂し、それらは次の段階で四つの細胞になり、次に8、16、32、64と増えていく。分…
29日投票が行われた参議院選挙は、自民の惨敗、民主の躍進で幕を下ろした。各新聞社の社説は、この結果を踏まえたものとなっている。 日経産業新聞と読売新聞は、安倍首相続投に関して、肯定的な書き方をしている。ただ、日経と読売では若干ニュアンスが違…
E.シュレーディンガー著「生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波新書 青版)」からの要約。 「四次元的な型」というのは、卵細胞が受精してから、成熟して生殖を行いはじめる成熟期に至るまでの個体発生の全期間に関するものを意味する。 この四次元型の全…
E.シュレーディンガー著「生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波新書 青版)」からの要約。 生物、および生物が営む生物学的な意味合いをもつあらゆる過程はきわめて「多くの原子からなる」構造をもっていなければならない。そして、偶然的な「一原子によ…
E.シュレーディンガー著「生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波新書 青版)」からの要約。 いまある気体が、ある温度と圧力の条件下である密度をもっているとする。これを私が、ある容器の中に、この条件の下で気体分子がちょうどn個含まれている、という…
E.シュレーディンガー著「生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波新書 青版)」からの要約。 一つの軽い物体を一本の細くて長い繊維で吊して、釣り合いの位置に保たせたものを、物理学者は弱い力を測定するのによく使う。これは「ねじり秤」といって、ごく…
E.シュレーディンガー著「生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波新書 青版)」からの要約。 いま仮に、閉じたガラスの容器に微小な液滴から成る霧をみたしたとすると、やがて霧の上側の境界が一定の速度でだんだん下へ下がってくることがわかる。その速度…
E.シュレーディンガー著「生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波新書 青版)」からの要約。 細長い石英の管に酸素ガスをみたして、それを磁場の中に入れると、ガスが磁化される。この磁化は、酸素の分子が小さな磁石であって羅針盤の針のように磁場の方向…
E.シュレーディンガー著「生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波新書 青版)」からの要約。 原子はすべて、耐えずまったく無秩序な熱運動をしている。この運動が原子自身が秩序正しく整然と行動することを妨げ、少数個の原子間に起こる事象が何らかの判然…
E.シュレーディンガー著「生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波新書 青版)」からの要約。 脳およびそれに付随した感官系のような器官は、それに物理的な変化が行われる状態が、高度に発達した思考と密接に対応するためには、なぜ必ず莫大な数の原子から…
E.シュレーディンガー著「生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波新書 青版)」からの要約 原子というものは実際まったく小さなもの。われわれが日常生活で取り扱うものは、どんな一片の物質でも、とほうもなく多数の原子を含んでいる。 ケルヴィン卿の使っ…
地震の被害にあわれた方々に対して心よりお見舞い申し上げます。 情報収集のため、地震情報のリンクを置いておきます。 新潟県のサイトが一番充実しているみたいです。 Wikipediaにもうページができていたのにはビックリ! 気象庁 国土地理院 「平成19年(200…
E.シュレーディンガー著「生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波新書 青版)」からの要約 今日では、生物学者たち、それも主に遺伝学者たちの、過去3、40年間の巧妙な研究のおかげで、生物体の内部で時間的・空間的に起こっていることを今日の物理学と化学…
」のまえがき 今回から、E.シュレーディンガーの「生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波新書 青版)」の要約を記録していくつもりだが、それにあたり、まえがきのみ前文を引用する。この本が書かれたのは、1940年代だが、すでにこの頃でも、今日、科学の…
E.オマール著「不思議な数eの物語」より引用。 ライプニッツは1675年頃初めて彼の微分法と積分法を思いつき、1677年までには十分発展した、実用的な体系を有していた。彼のやり方はニュートンとはその出発点から異なっていた。すでに見たように、ニュート…
メモしておかないと忘れてしまうので、本当の意味での覚書です。 石油が枯渇しようとしまいが、質量保存の法則に従い、原子のレベルで考えると地球上の物質の量は変わらない。従って、地球上の炭素と酸素の比率は枯渇前後で変わらない。 それでは、何が変わ…
E.オマール著「不思議な数eの物語」より引用。 ニュートンとライプニッツは一緒にして微積分学の共同発明者といわれるのが常である。しかし、二人は性格的にはほとんど似たところがなかった。ゴットフリート・ヴィルヘルム・フォン・ライプニッツ男爵は164…
E.オマール著「不思議な数eの物語」より引用。 微積分の発明は、2000年前にユークリッドが「幾何学原論」の中で古典幾何学の主要部分を編簿して以来の、数学における唯一最重大の出来事であった。これが数学者の考え方、研究の方法を永久に変えることにな…
E.オマール著「不思議な数eの物語」より引用。 次に、ニュートンは接線問題の逆を考えた:流率が与えられたとき流れを求める問題。一般的にいって、これはもっと難しい問題である(割り算が掛け算よりもむずかしく、平方根を求める方が2乗するよりむずかし…
E.オマール著「不思議な数eの物語」より引用。 ニュートンの出発点は、互いに関係し合う二つの変数を方程式によって考えることであった。例えば(今日、このような関係を関数と呼び、がの関数であることを示すためにと書く)。そのような関係は、平面のグ…
E.オマール著「不思議な数eの物語」より引用。 対数級数の発見者が誰かについての混乱は、微積分法の発明直前の時代をよく表している。当時は多くの数学者が独立に同じような着想をもって研究をし、同じ結果に到達していた。その発見の多くが本や雑誌に公…
E.オマール著「不思議な数eの物語」より引用。 さて、ニュートンはいろいろな曲線の方程式を変数の無限級数として表すのに2項定理を用いた。からはこれらの級数を単に多項式とみなし、普通の代数の法則に従ってそれを扱った。級数の各項にフェルマーの公…