2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「環境ホルモン」という言葉

読売新聞に、「精子の数、日本男性が最下位…日欧共同研究」という記事が掲載されている。 精子の数、日本男性が最下位…日欧共同研究 日本人男性の精子数は、フィンランドの男性の精子数の約3分の2しかないなど、調査した欧州4か国・地域よりも少ないこと…

通訳養成の必要性

安井至先生の「市民のための環境学ガイド」で「環境研究の将来と語学力」が述べられている。その中で俯瞰型研究を進めていくためには、語学力が必要だと述べられている。俯瞰(ふかん)とは、高いところから見ること。ただ、ここで言っている俯瞰型研究は、…

「透明マント作れます」英の学者ら開発理論

読売新聞の記事。透明マントは、夢があっていいが、使用目的が軍事用途とは、何とも不気味な話で・・・。 「透明マント作れます」英の学者ら開発理論 英米の科学者らが26日、米科学誌サイエンス電子版に、「物体を見えなくする素材の開発は可能」とする論…

ダビンチ・コード

遅ればせながら「ダビンチ・コード」を読んでみた。結構面白かった。内容に関しては、読んでいない人もいると思うので、ここでは割愛する。 以前から疑問に思っていたのだが、キリスト教信者は、宗教と科学をどう両立させているのだろうか。イエス・キリスト…

ファシリテーション

やまたろうさんの農家のあとつぎの独り言でファシリテーションについてふれられている。 内容はといえば、「ファシリテーション」。 それって何なのよ?と聞かれると、まー一口で言うのは難しいのですが… まず、日常の問題解決のパターンを論理的・科学的に…

国際計画を変える可能性のある飢餓に関する5つの驚くべき事実

食品安全情報ブログに、ユニセフのRainer Gross博士らによる意見が載っている。 「るいそう(痩せ)」は体重/身長比が低いことと定義され、その国の子どもの15%以上が痩せの場合危機が宣言される。子どもたちの栄養不良について解析した。 1つめは一般に信…

科学者の情報発信

中西先生の雑感346-2006.5.23で、科学者の情報発信について述べられている。 専門誌にアクセスできる人は少ないし、“科学的に証明された”“効果が明らかになった”と断言する医学博士が登場するのはしばしばであるから、そういうデタラメを排除することは大事…

スケールアップとナンバリングアップ

超臨界流体を利用した化学プロセスの説明の中で、ナンバリングアップという言葉が出てきた。勉強不足なのだが正直言って、最初意味がわからなかった。 山形大学工学部物質科学工学科の宍戸さんが、スケールアップとナンバリングアップの違いを説明されている…

家で与えられる食事はコンビニエンスストアの期限切れのおにぎり、菓子パン−−。栄養失調が疑われる児童に、校長がこっそり牛乳を飲ませている小学校がある。校長は「家庭のしつけまで学校が引き受けるのはどうかと思うが、(劣悪な食事の)限度を超えている…

凝集力と拡散力

物質の状態は、分子間相互作用に基づく分子同士の凝集力と分子の熱運動に基づく拡散力のバランスで決まる。 拡散力:温度に比例して大きくなる。 凝集力: 分子構造と分子間の距離に依存する。 圧力が高くなるほど分子の密度が上がり大きくなる。 温度にはそ…

集中大量生産から分散適量生産へ(2)

引き続き、超臨界流体技術と分散型製造プロセスの構築から。 持続可能な社会において、このような分散適量生産が製品に応じた適正規模で、各地域で行われ、それぞれの地域で必要な量を地域内の物資の循環と自然エネルギーの流れを用いて自給自足される。ここ…

集中大量生産から分散適量生産へ(1)

引き続き、超臨界流体技術と分散型製造プロセスの構築から。 20世紀の物質文明は生産技術の進歩によることはもちろんのこと、集中大量生産による製品単価の驚くべき引き下げ効果によるところが大きい。化学プロセスの製造コストはおおよそ生産量の0.6乗…

太陽エネルギーは化石資源に代わり得るのか

引き続き、超臨界流体技術と分散型製造プロセスの構築から。 「太陽エネルギーは化石資源に代わり得るのか」−この質問は、太陽エネルギーの全面的利用に際して、殆ど否定的な意味で使われているが、極めて愚問である。先に述べたように太陽エネルギーに換え…

持続可能な社会とは

一昨日、埼玉県総合技術センターで行われた産学官セミナーで、東北大学名誉教授の新井邦夫先生の話を聞かせていただいた。タイトルは「超臨界流体技術と分散型製造プロセスの構築」。後半分は時間もなくなり端折った説明になってしまったが、前半部分の持続…

化学を学ぶ重要性

平山令明著「暗記しないで化学入門 無機化学編」のはじめにに化学を学ぶ重要性について述べている部分があるので、引用する。 分子のレベルで物質の成り立ちや変化を理解するための道具が「化学」です。私たち自身を含め、地球上で起こっている非常に多くの…

EUのRoHS規制

安井先生の市民のための環境学ガイドでEUのRoHS規制について書かれている。5/14の日記で、予防原則について引用したが、より詳しい解説がなされていた。EUが予防原則になってしまう理由として、EUが作られたときの条約174条を揚げている。 A…

黒体放射

近藤純正著「地表面に近い大気の科学」から。5/11の地球温暖化の資料の補足資料。 太陽、地球、大気などあらゆる物体の出す放射量の大きさはその温度に依存する。放射量の大きさは、最大の放射量を出す黒体を基準にするとわかりやすい。あらゆる物体は、たえ…

EUの予防原則

脇阪紀行著「大欧州の時代」からの引用。 環境や人間の健康を守るために、とくに重視されているのが、環境破壊や健康被害が現実に引き起こされる前に対応処置を取る「予防原則」である。確固たる科学的証拠がなくても、危険性が十分疑われるならば、使用や販…

やっぱり知っていた

番組のホームページから、やっぱり知っていた可能性が高い。自分たちが試食したときは、十分に加熱処理したのだろう。 現在、この原因と番組内容の精査を行なっておりますが、現時点では、ダイエット効果があるとご紹介したファセオラミンは、今回の症状を引…

インゲン豆のレクチン

食品安全情報blogにインゲン豆の情報が載っている。 インゲン豆 ニュージーランドから再掲食品中天然毒素Natural Toxins in Foodhttp://www.nzfsa.govt.nz/consumers/food-safety-topics/chemicals-in-food/natural-toxins/index.htm多くの豆にはレクチンと…

ダイエット食品には注意しよう!

白インゲン症延べ650人…放送前の試食異常なし TBS系の健康情報番組「ぴーかんバディ!」で紹介された白インゲン豆ダイエット法を試みて、激しい下痢や嘔吐(おうと)などの症状を訴えた視聴者が9日夕までに、延べ650人に上ったことがTBSのまと…

地球温暖化の資料

遮熱について調べていたら、地球温暖化について、こんなサイトを見つけた。東北大学名誉教授の近藤純正さんのホームページで、気象関係で参考になるものが多く掲載されていた。 この地球温暖化の話の中で、温室効果をわかりやすく説明した部分があるので紹介…

マスメディアの権力と著作権

「 グーグル Google」で佐々木氏が言っているグーグルの権力は、現在、マスメディアが持っている権力と同じもののように感じている。もし、違っている点があるとしたら、今のメディアが、ある程度地域制約があるのに対して、インターネット上で生まれる権力…

EUが中東欧諸国を引きつける理由

脇阪紀行著「大欧州の時代」、第2章大欧州支える論理と構造、2.改革引き出す柔構造から。 2004年5月新たに10カ国がEUに加盟し、EUは25カ国体制となった。加盟した国は、エストニア、ラトビア、リトアニアのバルト三国とポーランド、チェコ、…

欧州のエリート教育とアイデンティティの変化

昨日紹介した脇阪紀行著「大欧州の時代」から参考となった部分を何回かに分けて紹介してゆきたい。今回は、第1章ブリュッセルの素顔、4.欧州人の人脈より引用させてもらう。 欧州大学院大学は第二次世界大戦後、欧州統合を唱えたスペインの政治家サルバド…

脇阪紀行著「大欧州の時代」−ブリュッセルからの報告−(岩波書店)

冷戦後、欧州が新秩序の構築へ踏み出してから10年余りがたっていた。単一通貨ユーロの流通、地域紛争の解決に向けたEU部隊創設、地球温暖化防止のための二酸化炭素排出権取引市場の設立といった具体策を、EUは次々に結実させていた。 その中でも特筆す…

佐々木俊尚著「[http://d.hatena.ne.jp/asin/4166605011:title=グーグル Google]」

グーグルは、強力な広告ビジネスを背景に、古い世界の秩序を壊し、伝統的なビジネスを破壊しようとしている。 グーグルは、ロングテールによって中小企業を再生させ、新たな市場を創出しようとしている。 グーグルは、人々の情報発信を手助けし、企業や政府…

議論の種類

人気サイトなので、多くの方が見られていると思うが、「議論のしかた」というサイトがある。ネットでブログや掲示板にコメントを書く場合に、参考になるサイトだ。基本的なルールをやさしく解説してくれている。 今回は、議論の種類について引用する。 議論…

科学②

『「みんなの意見」は案外正しい』の著者であるジェームス・スロウィッキー氏の科学のとらえ方を紹介する。同書の第8章に科学についてのその見方が述べられている。 昨日の続きです。 一人だけ信じているが、それ以外の科学者は誰も信じていない科学的真実…

科学②

『「みんなの意見」は案外正しい』の著者であるジェームス・スロウィッキー氏の科学のとらえ方を紹介する。同書の第8章に科学についてのその見方が述べられている。 昨日の続きです。 研究者は先行研究だけでなく、自分と同時期に行われている研究のうえに…