2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

科学①

『「みんなの意見」は案外正しい』の著者であるジェームス・スロウィッキー氏の科学のとらえ方を紹介する。同書の第8章に科学についてのその見方が述べられている。 まず、SARSの広がりが中国で確認された時にWHOが発足させた国際プロジェクトについ…

「[http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20060426/p1:title=総表現社会と村上春樹の言葉]」から

「ウェブ進化論」を書いた梅田望夫さんのブログで、柴田元幸著「翻訳教室」の中に収録されている村上春樹氏が柴田教授の授業に遊びに来た模様が引用されている。 村上春樹は、真偽のほどはともかく、自作へのプロ(批評家・文芸評論家など)による評価・評論は…

事象の地平線で、日経サイエンスに掲載された茂木健一郎氏の「わかりやすさの病」というコラムを取り上げている。 昨今の日本人は、「わかりやすさ」の病にかかっているように見える。科学的知見を解説する場合でも、あたかもそれが絶対的な真理であるかのよ…

小規模集団での多様性の必要性

「みんなの意見」は案外正しい ジェームズ・スロウィッキー著(角川書店)から 考えられる限り多様な選択肢を思いつくだけでは不充分で、どの選択肢がよくて、どれが悪いのか、集団として判断できなければ意味はない。その判断を下すときに集団が多様である…

衆院千葉7区補選:民主公認、太田氏当選 自民を破る

衆院千葉7区補選で当選を決めバンザイをする太田和美さん(中央)=千葉県松戸市の選挙事務所で23日午後10時41分、野田武写す 衆院千葉7区(松戸市北部、野田市、流山市)補欠選挙は23日投開票され、民主党公認の前千葉県議、太田和美氏(26)が…

論理には出発点が必要

藤原雅彦著「国家の品格」第二章「論理」だけでは世界が破綻するから 論理が破綻する三番目の理由は、「論理には出発点が必要」ということです。 論理というものを単純化して考えます。まずAがあって、AならばB、BならばC、CならばD・・・・・という…

グーグルの検索エンジン

再び「みんなの意見」は案外正しい ジェームズ・スロウィッキー著(角川書店)から グーグルが設立されたのは1998年。ヤフーが検索エンジン業界で圧倒的強さを誇っていた頃だ。だが、数年もしないうちにインターネットを日常的に使う人にとって、グーグルが…

準備書面(3)の原告側の意見

へたれドクターの突撃日記で、第六回口頭弁論で提出された原告側の準備書面からの引用と意見が述べられている。引用部分は、下記のとおり。 こうした状況下にあって、「環境ホルモン問題は大した問題ではない」という意見から、「未解明なことは数多くあるが…

賢い集団の四つの要件

「みんなの意見」は案外正しい ジェームズ・スロウィッキー著(角川書店)から この日、市場が賢い判断を下せたのは、賢い集団の特徴である四つの要件が満たされたからだ。意見の多様性(それが既知の事実のかなり突拍子もない解釈だとしても、各人が独自の…

藤原正彦著「国家の品格」新潮新書

まず、目次。 第1章 近代的合理精神の限界 全ての先進国で社会の荒廃が進行している。その原因は、近代のあらゆるイデオロギーの根幹を成す「近代的合理精神」が限界にぶつかったことにある。 第2章 「論理」だけでは世界が破綻する 「論理を徹底すれば解決…

要約と[http://www.i-foe.org/suitor/index.html:title=準備書面(3)]の主張

シンポジウムでの松井氏のプレゼン内容を要約してみました。どうも松井氏は、環境ホルモン研究が大事であるというよりも、マイクロアレイという研究手段が、生命の秘密を解き明かす大変有効な手段であり、これを有効活用できる次の研究テーマとしてナノ材料…

風が吹けば桶屋が儲かるのか?

藤原正彦著「国家の品格」から 「風が吹けば桶屋が儲かる」という諺がありますが、この場合はどうでしょうか。風が吹けば埃が立つ。埃が立つと目を患う人が多くなる。すると目が見えない人が多くなる。目が見えなくなった人の中から三味線弾きが出る。三味線…

環境ホルモン訴訟に関して、新たな事実が[中西先生の雑感に掲載されている。 原告は、次のように訴え続けている。 「環境ホルモンは終わった、今度はナノ粒子の有害性を問題にしようという意味である」という中西が書いた記事によって、「研究対象を短期間で…

はてなマップをはてなダイヤリーに貼ってみる

map:x139.7918y35.7310:map kkyamasitaが夜な夜な出没する飲み屋。

第六回口頭弁論

4月14日(金)、横浜地裁で環境ホルモン訴訟第六回口頭弁論がおこなわれた。今回は、残念ながら傍聴することは出来なかった。環境ホルモン濫訴事件:中西応援団のホームページやその関係者のブログを見ると、今回は原告のパフォーマンスもなく、粛々とおこな…

尿量の調節

「生命にとって酸素とは何か」小城勝相著(ブルーバックス)からの要約。 季節によって違うものの、普通私たちが排出する尿は、一日2リットル程度。わずか2リットルの尿を作るのに、なぜ200リットルもの原尿を作り、それをわざわざエネルギーを消費して再吸…

赤血球の数の調節と腎臓の働き

「生命にとって酸素とは何か」小城勝相著(ブルーバックス)からの要約。 赤血球の数の調節と腎臓の働き 酸素を運ぶ赤血球にも寿命がある。体中の臓器が酸素を円滑に利用するためには、赤血球の数は体の要求量に保たれている必要がある。 このため、赤血球の…

宇宙航空研究開発機構の立川敬二理事長は12日、20年後の月面無人基地建設を目指し、惑星科学者や技術者ら約20人で作る特別チームを発足させたことを明らかにした。 同機構は来年度、月を回る探査衛星「セレーネ」を打ち上げる。特別チームは、セレーネ…

NHK(橋本元一会長)は11日、報道局スポーツ報道センターの大下哲史チーフプロデューサー(43)が、01年1月からの約5年間にカラ出張で1762万円を不正に着服していたと発表した。同日付で大下チーフプロデューサーを懲戒免職処分にしたほか、…

松永和紀のアグリ話から。 このところ、種子消毒の問題がとても気になっている。きっかけは、種苗メーカー、サカタのタネが先月、メロンの種子の消毒を誤ったとして種子の回収を発表したこと。健康リスクに影響しないことは明らかなのだが、熊本県の生産者は…

洗剤メーカーの「ライオン」が、アブラヤシから取った油で洗剤を作り、テレビのコマーシャルで「環境にやさしい植物原料」と宣伝しているのに対し、国内の八つの環境NGO(非政府組織)などが7日、「アブラヤシ栽培で自然破壊などが起きており、『環境に…

904試合連続フル出場世界記録の記念盾を掲げる阪神・金本=大阪ドームで プロ野球・阪神タイガースの金本知憲(ともあき)外野手(38)は9日、大阪ドームで行われた横浜戦で、連続試合フルイニング出場を904試合に伸ばし、世界新記録を達成した。 …

読売新聞4月7日の社説。 テレビとインターネットに垣根があるのは、著作権法のせいだ、という声が出ている。政府も、ネットで番組が流しやすくなるよう、著作権法の抜本改正を検討している。そんなに単純な問題だろうか。 視聴者には、両者に違いはないよ…

超読解力 三上直之著

第1章 文字情報「強迫」社会を生き抜く為の読解力 第2章 読解力の磨き方 第3章 三つの方法を見抜いて読解力アップ 第4章 読解力をさらに鍛える技術 第5章 要約は最良の読解力テスト 第6章 文章の背景知識を学べば読解力は格段と高まる 第7章 読解力は…

産業技術総合研究所 化学物質リスク管理研究センターセンター長 中西準子著 化学と工業| Vol.59-April 2006より 以下は要約です。詳しい内容に関しては原文をお読み下さい。 ナノ物質/粒子の定義 ナノ物質の定義は少なくとも1 次元が100 nm 以下(しかし、…

環境省随意契約 検査院調査へ

環境省が発注した契約の93%が特定の業者と結ぶ随意契約で競争入札がほとんど行われていなかった問題で、会計検査院は、環境省の契約のしかたに問題がある可能性が高いとして調査に乗り出す方針を固めました。 NHKだけが伝えているニュース。読売、朝日…

BSE(牛海綿状脳症) 米国産牛肉の輸入再開条件などを審議してきた内閣府食品安全委員会のプリオン専門調査会の専門委員12人中、半数にあたる6人が3月末で辞任していたことがわかった。 辞任したのは、座長代理だった金子清俊・東京医大教授、山内一…

気になる記事を二つ紹介。

鳥瞰図的な見方とトレードオフ

「環境問題は、鳥瞰図的な見方をすべきである。」と安井先生が市民のための環境学ガイドで度々訴えている。「短期的な見方だけなく、長期的な見方もしてみる。」「限定した場所だけでなく、世界・地球規模で見てみる。」といった意味だと思う。 また、リスク…

地球温暖化について

市民のための環境学ガイド「環境問題のウソのウソ」から 本ホームページのテーマは、別の所にありますが、地球温暖化について簡単なまとめとして、使用させていただきました。 地球の温度変化を見る場合、 太陽や火山の噴火が原因で揺らいでいるから、やはり…