<span style="font-weight:bold;">生活者・地域としての対応</span>

 改訂2版「eco検定テキスト」(東京商工会議所編著)からの引用。

 輸送機関別の二酸化炭素排出量は、自家用乗用車がもっとも多く約半分を占めています。生活者の立場からも、移動に関する環境影響を削減することができます。より燃費のよい車を購入すること、アイドリングストップなどエコドライブを心がけること、公共交通機関を利用すること、相乗りをすること(乗用車の平均乗車人数は1.3人)、自転車に乗ること、歩くことなどです。
 他方、地域レベルでも、パークアンドドライブカーシェアリングなどの制度の導入が進んでいます。また、交通渋滞や大気汚染の著しい地域に入る車量に課金するロードプライシングについては、現在、シンガポール、オスロ、ロンドン、ソウルで導入中であり、一定の効果をあげています。

 輸送機関別で、自家用乗用車が約半分を占めていることは覚えておいてください。この部分にメスを入れることで環境負荷をかなり下げることが可能になります。
 パークアンドライブとは、最寄りの駅、バス停までは自動車を利用し、電車やバスに乗り換えて目的地まで移動する方式をいいます。
 カーシェアリングは、1台の車を複数の会員が共同で利用する自動車の利用形態です。
 ロードプライシングは、道路渋滞、大気汚染対策として、大都市都心部や混雑時間での自動車利用者に対して料金を貸し、交通量を削減するものです。

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