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<span style="font-weight:bold;">京都議定書の目標達成方法の特徴</span>

eco検定

 改訂2版「eco検定テキスト」(東京商工会議所編著)からの引用。

 京都議定書の意義は、各国が法的拘束力のある具体的数値目標を設定することに合意したことにあります。これは大きな第一歩です。目標達成のための主要な方法は、次のとおりです。

  1. 自国の経済の各部門における省エネルギーの推進
  2. 持続可能な森林経営、新規の植林、再植林による二酸化炭素の吸収の促進
  3. 再生可能エネルギーなどの低炭素型エネルギーの開発、供給の促進
  4. 京都メカニズム”といわれる経済的手法による目標達成

 共同実京都メカニズムとは、市場原理を活用し、国際的な排出量削減コストの平均化を図ることにより、排出削減費用をなるべく低くおさえる経済的手法をいいます。共同実施(JI)、クリーン開発メカニズム(CDM)、排出量取引(ET)の3つのしくみがあり、京都議定書の目標達成方法の特徴といえます(図表3ー3、3ー4、3ー5、3ー6参照)。p.90

 京都メカニズムは、重要です。理解するまで読み込みましょう。
 まずは、共同実施(IJ)これは、先進国と先進国との取引です。これによる先進国全体の排出枠は変わりません。ただし、国毎の目標には、関係してきます。
 先進国が共同で行った温室効果ガスの削減プロジェクトなどをいいます。発電施設の運用改善、再生可能エネルギーの利用、植林事業などがあげられます(図表3−3、図表3−4参照)。
 次にクリーン開発メカニズム(CDM)。これは、先進国と途上国の間で行われます。先進国と途上国との共同プロジェクトによる排出削減について、承認された排出削減量が取引されます。つまり、先進国と途上国とで行った排出削減枠を先進国が行ったものに加えることができるというものです。ただし、それには途上国の同意が必要です(図表3−3、図表3−5参照)。
 最後に、排出量取引(ET)。これは、先進国と先進国間です。先進国間で排出枠の譲り受けが可能ということです。言葉の意味そのままです。
 もともと、先進国しか削減目標が設定されていないのですから、共同実施と排出量取引は、先進国同士の取引となります。クリーン開発メカニズムだけが、途上国との共同作業で先進国が排出削減を行えるメカニズムです。

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