リ<span style="font-weight:bold;">オ宣言の内容は</span>

 改訂2版「eco検定テキスト」(東京商工会議所編著)からの引用。

 リオ宣言は、人類共通の未来のために、地球環境を良好な状態に保全することをめざした、国家と国民の関係や果たすべき責任、行動原則などの集大成です。持続可能な開発を達成するためには、環境保護と開発・経済発展は一体であるとし、各国が相互に協力しあう国際的な取り組みの必要性を述べています。
 しかし、討議過程では、経済成長によって豊かな享受してきた先進国は環境保全重視であるのに対して、途上国は自国の開発を優先する権利があると主張し、意見対立がありました。また、途上国は、先進国に対して、地球環境問題に対する責任を果たすとともに、途上国の取り組みのために資金や技術を提供すべきであると主張しました。
 このため、リオ宣言の原則にも、「先進国の途上国に対する協力」や「途上国の開発の特別の権利」、「先進国の特別な責任」など、途上国への配慮がなされています。p.86

 リオ宣言が、環境への国際的な取り組みのおおもとになっています。ここで、国家と国民の関係や果たすべき責任、行動原則などが宣言されています。
 明るい未来を切り開いていくには、経済性に強く依存した開発ではだめで、地球環境を良好な状態で維持し続ける必要があります。環境保護と開発・経済発展は一体であるという認識が、この地球サミットで国際的に確認されました。
 1992年当時も、先進国と途上国との間の意見の相違がありました。先進国が環境保護重視なのに対し、途上国は自国の開発を優先する権利を主張していました。
 従って、リオ宣言にも、「先進国の途上国に対する協力」や「途上国の開発の特別の権利」、「先進国の特別な責任」など、途上国への配慮がなされています。

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