<span style="font-weight:bold;">砂漠化の原因</span>

 改訂2版「eco検定テキスト」(東京商工会議所編著)からの引用。

 砂漠化の原因は、地球規模での気候変動や干ばつなどの自然的要因がもちろんあるわけですが、近年、問題となっているのは人為的要因による砂漠化です。その背景には、森林破壊と同じように途上国の貧困と急激な人口増加という社会問題があります。
 大きな要因として、人口増加による食糧確保やより豊かな生活の追求のための過剰な家畜の放牧があげられます。放し飼いされた大量の家畜が、草木やその新芽までも徹底的に食いつぶし、植物が再生できず、土地荒廃が進みます。
 また、農地の不適切な使い方(収穫と収穫の間に土地を休ませない過剰耕作、排水不足の灌漑による土地の塩害)による土地荒廃、薪炭材の過剰な伐採による森林破壊などもあります。

 ある文献では、砂漠化の原因として、自然的な要因が13%、人為的な要因は87%と人為的な要因が占める割合が圧倒的に多い結果になっています。
 また、砂漠化は、人口増加の影響によることも否定できません。食糧確保のために、過剰放牧したり、樹木の過伐採が行われてきました。その結果、土地が荒廃し、砂漠化していったのです。

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