<span style="font-weight:bold;">砂漠化の状況</span>

 改訂2版「eco検定テキスト」(東京商工会議所編著)からの引用。

 砂漠化が急激に進行しているのは、アジア、アフリカ、南アメリカ、オーストラリアなどです。
 1991年の国連環境計画(UNEP)の報告によると、砂漠化の影響を受けているのは約36億haで、これは地球の陸地面積の約4分の1、世界の乾燥地域の70%に及びます。また、世界人口の約6分の1の人々が砂漠化の影響を受けているとされています。
 アフリカのサハラ砂漠は、毎年、南側へ拡大を続けており、アジアでは中国、インド、パキスタン、西アジアにおいて砂漠化の進行が深刻な状況にあります(図2ー30参照)。

 以外と思われるかもしれませんが、オーストラリアでも砂漠化が進んでいます。オーストラリアの砂漠化原因を見ると過剰放牧によるものであることがわかります。このように、過剰放牧と樹木の過伐採が砂漠化のきっかけであることが多いようです。
 そういえば、アジアの砂漠はシルクロード沿いにあります。昔放牧民族が土地を闊歩していた頃に砂漠化が始まっていたのかもしれません。

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