<span style="font-weight:bold;">温室効果ガス(GHG:Greenhouse Gas)</span>

 海底2版「eco検定テキスト」(東京商工会議所編著)からの引用。

 大気圏にあって、地表から放射された赤外線の一部を吸収することにより温室効果をもたらす気体の総称。二酸化炭素と、メタン、一酸化二窒素、HFCなどのフロン、SP6などがある。温室効果ガスの濃度は、産業革命以前は、二酸化炭素が280ppm、メタンが0.71ppm、一酸化二窒素が0.275ppm程度であった。しかしそれ以降、急激に増加し、2008年の段階で、二酸化炭素が385ppm、メタンが1.79ppm、一酸化二窒素が0.32ppmにまで急増している。(p.60)

ppm:parts per millionの略で、100万分の一を表す。385ppmとは、1立方メートル中に、二酸化炭素が385ml含まれていることになる。(p.61)

 赤外線は、可視光よりも波長が長い電磁波で、人間をはじめとする地球上に存在するすべての物質が放射しています。例えば、自動ドアのセンサーは、人間が放射する赤外線を感知して、自動ドアに開いたり閉めたりすることを指示しています。
 また、電磁波は、光や紫外線、可視光、赤外線などのすべて波の総称です。波長が短い電磁波ほどエネルギーが高いです。光が一番エネルギーが高く、ここに記載してあるものでは、紫外線(可視光よりも波長の短い電磁波)、可視光(目に見える(色を持つ)電磁波)、赤外線(可視光よりも波長が長い電磁波)の順です。また、エネルギーは高い所から低い所へ移動すると言われますが、高いエネルギーを持つ電磁波から吸収したエネルギーは、それ以下のエネルギーでしか放出されません。熱は、エネルギーがとるかたちの中で一番レベルの低いかたちだと言われています。

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