<span style="font-weight:bold;">悪臭に関する苦情の発生状況</span>

 改訂2版「eco検定テキスト」(東京商工会議所編著)からの引用。

 2007(平成19)年度の悪臭苦情の件数は17,533件で、4年連続で減少しました。都道府県別では、東京都、愛知県、埼玉県、神奈川県、大阪府の順となっており、上位5都府県で全国の39.1%を占めています。ただし、前年と比較すると、47都道府県中、32都道府県で減少しています。
 悪臭苦情の近年の特徴としては、従来大部分を占めていた畜産農業や製造工場からの苦情が減少している一方で、飲食店などのサービス業からの都市生活型の苦情が激増していることがあげられます。また、悪臭防止法の規制地域外や「個人住宅・アパート・寮」、「下水・用水」など規制対象外の発生源に対する苦情が50%以上を占めているのも特徴です。騒音・振動・悪臭苦情件数の推移は、図表2ー19のとおりです。p.53

 悪臭防止法は、1971年に制定。もうお気づきだと思いますが、公害に関する法律は、ほとんど1970年前後で制定されています。例外は、土壌汚染防止法で2003年に施工されています。
 図表2ー19のグラフを見ると、振動に関しては、ほぼ横ばいで推移しているのに対して、騒音は明らかに減少傾向、悪臭は平成7年ぐらいから急激にあがり最近では減少傾向にあります。

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