振動に関する苦情の発生状況

 改訂2版「eco検定テキスト」(東京商工会議所編著)からの引用。

 2007(平成19)年度の振動苦情の件数は3,384件で、前年に比べ231件、約6.4%の現象となっています。都道府県別では、騒音と同様に都市圏に苦情が集中しています。東京都が833件でもっとも多く、次いで大阪府、神奈川県、埼玉県、愛知県の順となっています。上位5都府県は、騒音苦情と同じです。この5都府県で全国の63.2%を占めています。
 発生源別では、建設作業が61.8%(2,092件)でもっとも多く、前年度と比較すると181件減少しています。以下は図表2ー18のとおりです。p.52-53

 振動規制法は、1976年制定。
 九州新幹線が開通する前後に話題になったのが、トンネル内を走る新幹線の騒音もしくは振動がもとで、トンネル上部に住んでいる住民が低周波振動(ほとんど体感できないほどの微少な振動)で体調不良をこわしたり、突然建物が振動したりする苦情です。
 また、風力発電機のプロペラ音で体調不良を訴える苦情も出始めています。このように、騒音とか振動の問題は、形を変えて常に発生しています。

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