大気の役割

 改訂2版「eco検定テキスト」(東京商工会議所編著)からの引用。

  1. 生物に必要な酸素と、植物の光合成に必要な二酸化炭素を供給する
  2. 地表を生物が生活するための適度な温度に保つ。
  3. 大気循環により、水蒸気や各種気体を地球規模で移動させ、気候を和らげる
  4. オゾン層により、生物に有害な紫外線を吸収する。
  5. 宇宙から飛来する隕石を摩擦熱で消滅させ、地表に届かせない。

(p.27)

 地表や海面は、太陽からエネルギーをもらって暖まり、その熱が空気も暖めます。1時間に届く太陽エネルギー量で、人間が1年間に消費する全エネルギーをまかなうことが可能だそうです。
 現在の大気には、窒素が78.1%、酸素が20.9%、アルゴンが0.93%、二酸化炭素が0.04%含まれています。二酸化炭素の量が思ったよりも少ないと感じませんか?少ないからこそ、わずかな変動で大きな影響を与えてしまう可能性があるのです。
 北極や南極に比べ赤道付近に届く太陽からのエネルギー量は多くなっています。従って、温度の高い赤道と温度の低い北極や南極との間に空気の循環がおきます。これが偏西風などです。これらの大気の循環によって、気候が和らぎます。
 オーロラは、太陽からくる裸の電子などの粒子が地球の酸素原子や窒素原子にぶつかって発光したものが色のカーテンとして見える現象です。オーロラは、もっとも宇宙に近い熱圏で発生します。

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