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群れを表す英語

覚書

 今日朝の番組で、外国の詩人の方が話されていた内容でへえー、と思ったことが二つあった。
 一つは、薬研坂の話。そして、もう一つが動物の群れの英語表現の多彩さである。
 まず、薬研坂の話。薬研坂はすり鉢状のかたちをした二つの斜面を持った坂であり、その形が薬をすりつぶして作るための道具、薬研に似ていることからその名が名付けられたそうだ。従って、薬研坂は、二つのスロープを持っている。それが故に英語に直すと「slopes」と複数形にしなければならない。単数、複数がはっきりした英語では、日本語のように曖昧に坂と単数で表現することができないらしい。名前の由来を考えると二つの坂を含む形をした場所を指しているのだから、日本語のように単数でも良さそうなのだが、英語ではそれが許されないらしい。
 何で英語などの外国語は単数と複数をあれほどはっきり区別するのだろうか。それの方が不思議に思えてくる。
 そして、もう一つの群れの英語表現。これは、動物ごとに群れの呼び名が異なるそうだ。ライオンの場合と馬の場合では群れを意味する単語が異なる。しかし、タツノオトシゴと馬の群れを意味する単語は同じものが使われるそうだ。それはタツノオトシゴが seahorse だから、馬と同じ表現を用いる。昔から狩猟の時に群れ全体がどのように見えるかやどう動くかで群れの表現していたらしいのだ。
 日本語の場合、動物によって数えるときの単位が異なる。例えば、鳥の場合は、「羽」だし、イカの場合は「杯(ハイ)」を使う。しかし、群れは群れであり、英語のように広がりはない。
 素人なので、何とも言えないが、これら二つの違いに狩猟民族と農耕民族との大きな経験の違いが隠れているような気がする。また、宗教観の違いも見え隠れしているようにも思える。