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グリーン仁丹と梅仁丹

覚書

 久々に笑える本を見つけてしまった。通勤電車に揺られながら思わず笑い転げてしまい、周りの人からしろい目で見られてしまった。三浦しをんの「人生激場」というエッセイ集だ。2002 FIFAワールドカップの話題が出てくるから、2002年頃に週刊新潮に連載されたものらしい。三浦しをんの本を読んだことはなかった。したがって、その文体も知らない。そう言う状況で読んだからこそ面白いのかもしれないが、中年男を十分笑わせるだけの素質を彼女は持っている。
 その第一話で、森下仁丹ネタが登場する。「あの仁丹はどこへいってしまったのか」というもの。

 さて、私が最近気になっているのは、「仁丹を食べるオッサンはどこに行っちゃったんだろう」ということである。
 一昔前までは、電車に乗れば必ず、ポケットから小さなケースを取り出して、ざらざらと仁丹を食べるオッサンを見ることができた。車内に漂う苦みばしった仁丹のかほり。ところが近頃では、そんな場面にとんと遭遇しない。

 う〜ん、確かに仁丹を見なくなっている。駅でキオスクを除いても仁丹を売ってる気配が感じられない。少なくとも前のように、非常に目につきやすいところに仁丹は置いていない。
 ここで、昔の記憶が蘇ってきた。そう言えば、小学生の頃、梅仁丹やグリーン仁丹がはやっていたなぁ。仁丹のあの独特のかほりと味が、どうしても子供には馴染めなかった。そこで登場したのが、梅仁丹やグリーン仁丹で、遠足のお供に必ずといっていいほど誰かが持ってきていたものだった。いまでも売っているのだろうか?
 森下仁丹のホームページを見るとまだ、商品として売られているみたいだが、スーパーなどで売っているのかは不明だ。
 三浦さんも書いていらっしゃるが、「仁丹はフリスクにその座を奪われた」というのが真実のような気がする。実は、タバコをやめた私のワイシャツのポケットにも、フリスクもどきのミンティアが入っている。