高速道路に埋め込まれているセンサー

 西成活裕著「渋滞学」(新潮選書)からの引用。

 高速道路を管轄する各地域の高速道路株式会社(旧・日本道路公団)は、高速道路を作るときに、あらかじめ道路の下に約2kmおきにループコイルと呼ばれるセンサーを埋め込んでいる。そしてその各センサーは、7m離れた2個ペアで構成されており、その上を通過する車の数と平均速度を5分間隔で自動的に計測できるようになっている。
 各高速道路は、そのデータをもとに渋滞情報などをリアルタイムで電光掲示板に表示し、運転者への渋滞情報提供のサービスを行っている。

 渋滞学の本筋とは関係ないが、こんな事が行われているのかと驚いたのでメモしておく。なんと高速道路には2kmごとにセンサーが埋め込まれているというのだ。高速道路を作るとループセンサーが飛ぶように売れるという仕組みになっているみたいだ。旧日本道路公団が決めたルールだろうから当然入札があって購入されるのだろうからどこかの企業が独占しているわけではないと思うが、高速道路が作られると儲かる企業が確実に存在していることになる。渋滞情報は重要だと思うが、2kmごとにセンサーがほんとうに必要なのだろうか?
 ちなみに、インターネットで「ループコイル+高速道路」で検索してみると、ループコイル方式のオービスばかりヒットする。世の中の関心事は、速度取り締まり対策らしい。