エンゲル係数

 そう言えば、エンゲル係数という言葉を最近耳にしなくなったなあ?っと今日の朝、電車の中でふと思った。エンゲル係数とは、ウィキペディアによると、「家計の消費支出に占める飲食費のパーセント」のことだという。子どもの頃、家庭観に貧富を見るのによく使われていたような気がした。
 グーグルで「エンゲル係数」と検索すると28万9千件ヒットした。死語にはなっていないようだ。でも、最近のニュースなどでは、ほとんど耳にしなくなっている気がする。貧富の格差が大きくなっていて、逆に使いづらくなっているのかもしれない。
 自分の生活でエンゲル係数を比較すると、20代の頃に較べると圧倒的にエンゲル係数は低くなっているはずだが、感覚的には全く変わっていないような気がする。あの頃は、まだ体が動けたので、夏は海、冬はスキーという具合に車を利用して遠出することが多かった。8年間利用した前の車の走行距離が約2万キロ。20代の頃、月に4万キロ乗った時期もあったから、行動範囲が極端に狭くなっている。その上、居酒屋に寄る機会も確実に増加していることを加味すると、やはりエンゲル係数は逆に増えているような気がしてくる。
 最近の感覚は、「会社に居るか、居酒屋に居るか」という何とも寂しい状況である。