仕事と仕事率

 (財)エネルギーセンター編「エネルギー管理士試験講座 熱分野・電気分野共通〈1〉エネルギー総合管理及び法規」からの引用。

仕事
 物体に一定の力FN〕を働かせて、その力の向きにsm〕の距離だけ動かす。ことのとき、力がする仕事WJ〕は次式で表される。
W=Fs
 仕事の単位はジュール〔J〕である。
 この式から、力を加えても力の向きに物体が動かないときは、力が物体にする仕事は零であることがわかる。また、力の向きが物体の移動の向きと垂直であるときも、その力がする仕事は零である。


仕事率
 仕事率は、仕事の能率を表し、ある一定時間当たりの仕事の量である。時間ts〕の間に仕事Wtex:J]〕をするときの仕事率PW〕は次のように表される。
P=\frac{W}{t}
 仕事率の単位はワットW〕である。
 また、物体に一定の力を加えて、一定の速度v〔m/s〕で距離sm〕動かすとき、仕事率Pは次のように表される。
P=\frac{W}{T}=\frac{Fs}{t}=Fv