エネルギー資源の分類

 (財)エネルギーセンター編「エネルギー管理士試験講座 熱分野・電気分野共通〈1〉エネルギー総合管理及び法規」からの要約。

  • 化石エネルギー資源
    • 石油
    • 石炭
    • 天然ガス
    • オイルサンド、オイルシェール
  • 非化石エネルギー資源

化石エネルギーは数億年の間に生物を通じて蓄えられた太陽エネルギーであり、大量消費を続ければいずれは枯渇する性質のもの。
非化石エネルギーは、天体間の相互作用に基づくものであり、再生可能エネルギーともいわれる。枯渇することはないが、密度が低く、時間、気象、地理に左右されるという利用上の難点がある。

 エネルギー資源は、そのままでは使用しにくいため、電力、都市ガス、石油製品などの二次エネルギーとして利用される。ちなみに、変換前のエネルギー資源を一次エネルギーという。
 2004年度の「総合エネルギー統計」に記載されている我が国のエネルギーフローを見ると、一次エネルギー国内供給が22,894PJ(ペタジュール、ペタは10^15)で、最終エネルギー消費は16,024PJとなっている。両者の比は、70%となっていて、損失された30%の大部分が一次エネルギーから二次エネルギーに転換されるときに失われる。このエネルギーロスを転換損失という。2006年度エネルギー需給速報を見ても、転換損失は、変わっていない。
 転換部門で大きな比重を占めているのが発電部門であり、電気事業者と自家発電を併せて9500PJ(一次エネルギー総供給の40%)が発電所に送られている。新鋭火力発電所の発電端熱効率は40%を越えているが、転換部門の自家消費や送電損失を差し引いた需要側の電力消費は3475PJであり、需要端末までの変換効率は36.6%となっている。