物質の色(透過色、反射色と補色

 細野秀雄・神谷俊夫共著「透明金属が拓く驚異の世界」(ソフトバンククリエイティブ)からの要約。


図 透かして見える色と反射で見える色

  • 物質に白色光が当たると、一部の光は表面で反射され、他の光は物体の中に入っていく。
  • 物体にはそれぞれ固有の、特定の波長の光を吸収する性質がある。
  • 例えば図では、青色の光を吸収する物体を想定。
  • 光が物体を通過する間に青色光だけを吸収されていき、最後に物体の裏側から抜けてくるときには、青色が弱い、黄色の光として見えてくる。
  • 青色の光を吸収する物体を抜けてくる光は、補色である黄色に見える。これを透過色という
  • 青色を吸収する物体は、青色の光を選択的に反射する。
  • 吸収率が高い領域では反射率も高くなる。
  • 反射した色は青色に見える。
  • 可視光を吸収する性質を持つ透明な物質を適当な同じ厚さで見ると、完全に反射光だけを見た場合と完全に透過光を見た場合では、それぞれの色は補色の関係になり、違った色に見える。


図 吸収する物体の反射率と透過率