星の分類

 谷口義明著「暗黒宇宙の謎―宇宙をあやつる暗黒の正体とは (ブルーバックス)」からの引用。

  1. 星:0.08M<m<100M。ただし、宇宙の最初にできた星々の質量は100Mを越えると考えられている。(ここで、Mは太陽の質量、mは星の質量を表す)
  2. 褐色矮星:0.013M<m<0.08M。
  3. 惑星:10-9M<m<0.013M。惑星の質量の下限値については判然としない部分もある。ここでは、太陽系の惑星の内、最も質量の軽い冥王星の質量を便宜的に採用した。
  4. 微惑星:m<10-9。微惑星にいたっては、質量の下限値を指定するのはさらに難しい。あんがいキログラム単位まで、含めてもよいかもしれない。流れ星のもとは、もっと軽い微粒子である。

 銀河の中にある星の総質量を1とすると、褐色矮星の総質量も約1になる。つまり、星と同程度の質量を担うことになる。しかし、惑星は0.01以下、EKBOなどの微惑星になるとその寄与は0.00001以下である。

 星では、水素がヘリウムに変わる核融合が行われている。褐色矮星では、重水素がヘリウムに変わる核融合が行われている。この核融合によって、星は輝いているらしい。従って、星と褐色矮星を除いた、惑星と微惑星がダークな星々ということになる。
 銀河の星の質量比率から見ると、惑星と微惑星の比率は微々たるものになる。したがって、裾とヘリウムが圧倒的に多い事実は変わりない。
 しかし、生命にとって必要な元素群は、ダークな星々にしか存在しないことになる。