ひさびさの環境ネタふたつ

 食品安全情報ブログで紹介されている記事2点を紹介する。

今日食べられている魚の約半分は養殖



本日発表された「世界の水産養殖業2006」によれば、1980年には人の消費する量のわずか9%が養殖であったが、今や43%になった。

養殖魚は毎年4億5500万トン、630億ドルである。

世界的には、魚の消費需要は増加しているが漁獲高は一定であり、これ以上を捕獲するのは困難であろう。野生の魚の捕獲は減らすべきで、需要を満たすには養殖を増やすしかない。しかしながら充分な量を供給するには努力が必要であろう。

 原文は、ここで読める。http://www.fao.org/newsroom/en/news/2006/1000383/index.html
 約半分が養殖になっているという。中国でも魚の需要が増加しているらしい。人口が多い国が豊かになると、食糧面での需要増加はいなめない。特に肉食類や魚介類が増加する傾向になるのだろう。肉力類はもともと養殖だが、こちらの需要もどう変化しているのだろうか。

新しい報告書によれば、世界は衛生目標を達成できない危機にある;飲料水目標も危機的である



これから2015年までの間に劇的にペースを上げないと世界の人々にきれいな水を提供する目標を達成できない。特に人口が急増している都市部の貧しい人々への対応が急務である。

新しい報告書によれば、世界で適切な飲料水が手に入らない人は11億人、基本的な衛生が手に入らない人が26億人である。特に子ども達への健康影響が大きく、2005年には5才未満の160万人が安全でない水と不衛生のために死亡していると推定される。

 WHOの報告。衛生状態の改善が進んでいない。日本にいるとこれらの情報は、あまり入ってこないが、貧困の撲滅こそが、環境問題を解決できる唯一の方法。日本は、この問題に対する支援を継続すべきだ。