書評

 本を買うときに、参考にするものの一つに書評がある。特に、科学関係の本は、内容が面白いものかどうかの他に、われわれ一般人が読んで理解できるものかどうかも重要なファクターになると思う。「一般人が理解できる」という評価は非常に難しく、個人によってレベルの違いがあるため、それぞれが確認する以外方法がないと常々考えていた。
 しかし、インターネットを歩き回っていると、ある程度一般人の目線におりて、書評を書いてくださっている専門家の方がおられる。そうはいっても、まだ2〜3しか見つけていないのだが、そのうちの一つを紹介する。
 東京大学助教授 園池先生の個人ホームページに、生物学関係書籍の書評がある。園池先生が最近お読みになった本のうち、いくつかの本について書評が掲載されている。本の内容に関してのコメントのほか、その本が読みやすかったかどうかも書かれてあり、非常に参考になるし、この本なら読んでみようかなと思わせてくれる。
 現在、衝動買いしてまだ読み終わっていない本が山積み状態なので、本を購入して読むのは先になるとは思うが、時間を見つけて何冊かは読んでみたい。
 大学の先生方が、自分が専攻している分野の入門書や一般書の書評を公開することは非常に良いことだと思う。これから、何を専攻しようか迷っている高校生や大学生にとっていい刺激になると思うからだ。ぜひ、この手の先生方が増えることを期待する。