準備書面(3)の原告側の意見

へたれドクターの突撃日記で、第六回口頭弁論で提出された原告側の準備書面からの引用と意見が述べられている。引用部分は、下記のとおり。

 こうした状況下にあって、「環境ホルモン問題は大した問題ではない」という意見から、「未解明なことは数多くあるが、人間や野生生物にとって看過できない重大な課題である」という意見まで、専門家の間でも大きく意見が対立している。前者の意見は、産業界の研究者や、被告のような環境ホルモン研究の専門家ではない学者・ジャーナリストが主張していることが多く、原告をはじめ環境ホルモン研究者の多くは、むしろ後者の立場に立っている。

 この部分の意見は、へたれドクターさんと同意見なので省略する。この部分でわからないのは、どうしてこういう対立軸を作ろうとしているのかである。一つは、「環境ホルモン問題は大した問題ではない」という意見は、SPEED'98の結果報告を聞いた多くの人の意見だと思う。決して産業の研究者や、環境ホルモン研究の専門家でない学者やジャーナリストだけの意見ではない。また、環境ホルモン研究を行っていた人の中にもそう感じた人がいると思う。それでないとSPEED'98の結果は、ああならない。
 原告側は無理に対立軸を作って自分たちの置かれている立場を説明しようとしているが、そもそもこういう対立軸は存在していないし、原告側のやっかみに近い感情だと思う。