<span style="font-weight:bold;">環境配慮型ライフスタイルを実践してみよう</span>

 改訂2版「eco検定テキスト」(東京商工会議所編著)からの引用。

 環境省では、環境配慮型ライフスタイルを提案しています。私たちが毎日出す二酸化炭素量は約6kg、そこで、一人1日1kgの二酸化炭素削減生活を実行して環境に配慮しようという取り組みや、我が家で使用するエネルギー量を家計簿のようにつけて低炭素社会を考える材料にする環境家計簿、そして環境のことを考えた賢い商品の選択ができるグリーンコンシューマーになる道などが提案されているのです。
 食については、農林水産省を中心に、身体にも環境にもやさしく、安心・安全な食料の自給率アップのためのフードアクションニッポンの運動があります。いずれも、わたしたちが暮らしの中で気負わずに簡単に実践できることばかりです。p.145

 私たちが毎日出す二酸化炭素量が約6kg。チーム・マイナス6が推奨している取り組みでは、二酸化炭素を一人一日1kg削減しようという試みです。引っかけ問題でこの部分が出されたことがあります。出している量と1一人1日当たり減らそうとしている量を混同しないようにしてください。
 グリーンコンシューマー100万人宣言(p.194参照)というのがあります。

  • 必要なものを必要なだけ買う。
  • 長く使えるものを選ぶ。
  • 包装はできるだけ少ないものを選ぶ。
  • マイバッグを持って行く。
  • 省資源・省エネルギーのものを選ぶ。
  • 季節にあった生活をする。
  • 近くで生産されたものを選ぶ。
  • 安全なものを選ぶ。
  • 容器は再使用できるものを選ぶ。
  • 再生品を選ぶ。
  • 環境問題に取り組んでいる会社のものを選ぶ。
  • グリーンコンシューマーの仲間を増やす。

(出典:特定非営利活動法人グリーンコンシューマー東京ネット)

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<span style="font-weight:bold;">自給率を1%でもアップさせる取り組み</span>

 改訂2版「eco検定テキスト」(東京商工会議所編著)からの引用。

 日本の食料自給率の大きな低下もさることながら、世界規模でも食糧問題は深刻化しています。人口増加による食料需要の増加、砂漠化による農地の縮小、作付面積あたりの収穫量の伸びの鈍化などが原因で、食料供給の安定性を欠き、食料のいままでにない価格高騰を招いています。
 このような状況をふまえ、2008(平成20)年10月に食料の自給率向上をめざした国民運動「フードアクションニッポン」が始まりました。そのための5つのアクションは、(1)「いまが旬」の食べ物を選ぼう、(2)地元でとれる食材を日々の食事に活かそう、(3)ご飯を中心に野菜をたっぷりとり、バランスのよい食事を心がけよう、(4)食べ残しを減らそう、(5)自給率向上を図るさまざまな取り組みを知り、試し、応援しようというものです。この考えを受けて、名だたるシェフが学校給食に参加したり、旬の味を楽しむ料理講習会を開いたり、街のレストランが地産地消を展開するといった具体的な試みも多く行われています。これは、消費者一人ひとりのアクションにもつながり、自給率アップに大きく貢献するだろうと期待されています。p.148

 食料自給率とは、国民が消費する食料のうち、国内産でまかなうことのできる割合をいいます。
 計算方法には、食料の重さを用いて計算する「重量ベース自給率」、食料に含まれるカロリーを用いて計算した「カロリーベース自給率」、価格を用いて計算する「生産額ベース総合食料自給率」があります。
 一般的にはカロリーベース自給率が用いられることが多く、その数値は40%(平成19年度)です。
 図表4−2の各国の食糧自給立(カロリーベース)の推移を見てください。いかに日本の自給率が他国に比べ低いかがわかります。

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<span style="font-weight:bold;">消費者として心がけたいフードマイレージ</span>

 改訂2版「eco検定テキスト」(東京商工会議所編著)からの引用。

 わたしたちが地球上で生活していれば、たえず二酸化炭素は排出されます。テレビを1時間見れば、40gの二酸化炭素が排出され、そのままずっとコンセントを入れっぱなしにしておくと2400gの二酸化炭素が排出されて、1日に平均6kgの二酸化炭素を排出しているのです。これを食べ物にも当てはめたものが、フードマイレージです。これは食べ物が運ばれてくる距離のことをいい、遠方から運ばれてくるほど、食料の輸送にかかる燃料からの二酸化炭素の排出量が多くなると考えます。
 特に日本は食品を輸入に頼っており、他の国々に比べてフードマイレージによる二酸化炭素の排出量は群を抜いて多いといわれます。たとえば、国産の小麦で作った1斤の食パンは二酸化炭素排出量が35gですが、輸入小麦で作った1斤の食パンは1450gの二酸化炭素排出量となり、輸入小麦の食パンを口にすると、1115gも余分に二酸化炭素を排出している勘定になります。地産地消を考え、国内産、しかもできるだけ近場の材料を利用すれば、二酸化炭素の排出量は削減できます。食料を求めるときは、フードマイレージを頭の隅に入れておきましょう。p.149

 フードマイレージは、食べ物が運ばれてくる距離のことをいいます。遠方から運ばれてくるほど、食料の輸送にかかる燃料から二酸化炭素の排出量が多くなると考えます。
 この部分でも日本は群を抜いて多いといわれています。自給率を上げることが環境にいかに優しいかを理解してください。

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<span style="font-weight:bold;">二酸化炭素排出量を表示する旬産旬消の試み</span>

 改訂2版「eco検定テキスト」(東京商工会議所編著)からの引用。

 環境に配慮した生活の意識の高まりとともに、栄養も高く、安価でおいしく、環境への負荷も少ない旬の食材をもっと食生活に取り入れようという試みも行われ始めました。地元で取れたものを地元で消費する「地産地消」に見習って、旬のものを旬の時期に食べる「旬産旬消」への取り組みです。
 2009(平成21)年の秋からは、「科学技術振興機構」の実験のひとつとして、名古屋市のスーパーで「旬産旬消」を促し、地域ぐるみで二酸化炭素抑制を目指す試みが行われます。店頭の野菜や果物などの表示に、運送方法や栽培方法が記され、二酸化炭素排出量も数値化して表示し、二酸化炭素排出量が少ないものを購入すると、ポイントがもらえるという仕組みです。
 また、農産物、魚介類が豊かで食の宝庫といわれる千葉県でも、(1)千葉県の顔が見えるプロモーション、(2)千葉県の特徴を活かした流通体制の確立、(3)お客さまが求める商品づくり、産地とお客さまの双方向交流の実現をめざし、地産地消が進められています。食品部門での二酸化炭素削減への取り組みにはめざましいものがあります。p.151

 「地産地消」、「旬産旬消」も問題によく出てきます。意味を理解しておきましょう。

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