2006-03-26から1日間の記事一覧

企業や行政に対する市民の不信感

そうはいっても、企業や行政に対する市民の不信感にはとても根強いものがあります。この点については産総研(産業技術総合研究所)が面白いデータを取っています。一般の人にどこの情報を信用するかを訊ねてみると、企業と行政の情報は全然信用されていませ…

化学物質と天然物

化学物質の環境リスクを低減することが望ましいのはもちろんですが、化学物質は危なくて天然ならいいとは絶対に言えません。蜂に刺されて亡くなる人もあればハブに噛まれて死ぬ場合もあります。毒キノコもトリカブトも、天然で有害な作用を発揮するものはた…

ゼロリスクを求める社会的な風潮

それと、これは社会の責任というよりも我々ももっと努力すべき問題だと思いますが、ゼロリスクを求める社会的な風潮があまりに強いことです。私たち人間はいろいろなリスクに曝されながら生きていくものだという発想が欠けてきて、極端な清潔志向、汚染物質…

ExTEND2005に化学物質に関するリスクコミュニケーションを入れた訳

内分泌かく乱作用の報道では、魚のオスの生殖器にメスの卵細胞のようなものが見えるということで、いきなり「メス化」という言葉がクローズアップされましたが、実際にはその卵が孵ってメダカになるわけではないし、精巣の中に卵細胞があっても精巣としての…

環境省の環境ホルモン問題に対する考え方

環境省環境保健部環境安全課長 上家和子氏が、塩化ビニル環境対策協議会のホームページで、化学物質や環境ホルモン問題に関する環境省の考え方を述べている。 http://www.pvc.or.jp/news_ind/56-03.html 環境ホルモンに関しては、すでにExTEND2005を発表し、…