アイディアの本質
アイディアというものは、あくまでも人を動かす原動力です。人を動かさないものはアイディアではありません。
その本質を踏み外さずに、またビジネス上のものであることを忘れずに、生活者やマーケット、世の中にインパクトを与えて、驚きや納得、共感を得る。
その結果、ムーブメントをつくれるのが本当のアイディアだろうとぼくは思います。
山本幸司氏(「一つ上のアイディア」から)
アイディアとは何なのだろう?と考えたときに、それを的確に表現できる人はあまり多くはないだろう。実は、その中の一人がぼくだ。業界紙の広告や、カタログ、展示会での展示内容などを考えなければならないときに、いつもこの問題にぶつかる。扱っている商品は、毎年新しいモノが発表されるということはまずない。従って、同じ商品に対して見方を変えた表現を考えていく必要がある。一度だけなら何とかなる。しかし、毎年とか、毎月となるとネタに詰まってしまう。
そんなとき、ふとアイディアとは何だろう?と考えてしまう。ほんとうは、使えるアイディアを考えなけらばならないのに…。
「一つ上のアイディア」(インプレスジャパン)は、そんなときに参考となる本だ。アイディアを考えるうえでのヒントがいくつも紹介されている。
この山本氏のことばは、アイディアの本質を突いていると思う。ここでいっているアイディアとは、広告だけでなく、仕事そのものだと思う。
- 作者: 眞木準
- 出版社/メーカー: インプレスジャパン
- 発売日: 2012/02/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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尊敬と嫉妬
ぼくはクリエイティブディレクターの基本姿勢は、尊敬と嫉妬だと思っている。それぞれが50%ずつある状態。そうでなければ、いいクリエイティブ表現は生まれないとさえ思う。
「一つ上のアイディア。」(大島征夫)
人は、何らかの刺激を何かから受けなければ生きていけないのかもしれない。そして、そこに創造力が生まれる。生まれるまでにはかなりの時間が必要だが。何かは、人でもモノでもいい。何かに対して、嫉妬したいほどの魅力を感じたときにアイディアが生まれるのかもしれない。
この言葉は、アイディアを紡ぎ出すために何が必要かという話しの中で出てきたもっとも基本となる姿勢だ。とうぜん、そこには尊敬も同居する。敬意を示さないところに前向きのアイディアは生まれない。
感銘を受けた本を読んで思うこととは
ワーク・シフト (孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>)
- 作者: リンダグラットン
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2012/09/28
- メディア: Kindle版
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欲しいのは、何でも出来るスマートフォンじゃない
携帯電話をスマートフォンに変えてから、早1年半ほどになる。購入したのは、Android のXperia 。以前、仕事の関係で、マックを使用していた頃があり、そのときにたびたび暴走するマックに痛い目に遭った経験があった。そのため、スマートフォンとして最初に登場してきたiPhoneには手を出さず、Xperiaが発売されるのを待って購入したのだ。正直いって、アップル自体が嫌いになっていた。
スマートフォンを購入してまず感じたのは、バッテリーの持ちの悪さ。当初のXperiaは、へたすると半日も持たない状況だった。その後、ソフト面の改良があり、1日以上は持つようになったものの、それでも2日が限度で、充電は毎日やらないといけない状況だ。
また、入力するときに、各パーツが小さすぎて、指の太い我々では、入力に手間取ることがしばしばある。例えば、メールを打つときに、いらない文字まで入ってしまったりする。表示文字が小さいのも使いづらい。これは、画面が小さいことに起因しているのだが、設定で文字を大きくしてしまうと逆に見づらくなってしまう。
スマートフォンに何を求めていたのかと言えば、電話とメールが出来、手帳代わりのスケジュール管理と住所録管理。そして、地図や時刻表などが検索できればなお良い。正直言ってそれ以上はあまり必要ないと思っている。カラーである必要もないのである。
もし、スマートフォンがモノクロの液晶画面であったなら、たぶんバッテリーは、10倍以上持つのではないだろうか。また、軽量化すればもっと薄くて、画面の大きな手帳クラスほどのものが出来るのではないだろうか。
何でもかんでも一つの機械に詰め込むというのは、いかがなものかと思う。売る方にしてみれば、購買層を増やせれば、増やせるほどよいのだろうが、ものとしての利便性を追求する姿勢というものがもっとあってもよいと思う。
最近、タブレットPCが普及し始めた。おそらく、スマートフォンが目指していた世界は、すべてタブレットPCへと移行していくことになると思う。そうなったとき、スマートフォンはどこを目指すのかというと、やはり、デジタルシステム手帳だと思うのだが、どうだろうか。
オリンパス含み損、最大1千数百億円 2000年に飛ばしか
今朝、日経の記事。記事によると、
複数の関係者によると、同社は90年代に財テクに失敗、保有していた金融商品の含み損は最大で1千数百億円に上ったという。こうした含み損について公表せず、処理も先送りし続けていた。
この問題、海外でもかなり波紋を呼んでいるようだ。株の投資家がグローバル化している証拠なのだろうか。株価は、2400円前後だったものが、昨日の終値は734円まで、下落。今日もまた大きく下げると予想される。株式上場が維持できるかがポイントになってくる。
今年、1年落ちのミラーレスカメラPENを購入した。以前からオリンパスのカメラに興味があり、去年からいずれ購入しようと考えていた。使用した感触は、想像していたとおりで、少し安っぽい感はあるが、その性能は、ほぼ満足できるものだった。ほとんどのカメラがデジタル化した現在、デジタルカメラならではの性能がカメラに盛り込まれてきている。アナログカメラでは、プロでなければ取れなかったシーンをデジタルカメラでは簡単に実現できる。そういった特徴をよく表しているのがオリンパスのPENだ。
高い技術を持っているのに、会社組織が整っていないというのは、非常に残念なことだ。一ファンとして、オリンパスには、是非、技術に見合う会社組織を築き直して欲しい。その課程で上場廃止になっても仕方がないだろう。
酒造メーカーのわさび漬け
先月、澤ノ井というお酒を製造している小澤酒造で買い求めたわさび漬けを食べて、そのうまさに驚いた。考えてみると当たり前と言えば当たり前で、わさびを酒粕に漬けて作るわさび漬けは、酒粕がうまくなければうまくならないはずだ。
小澤酒造のわさび漬けは、わさび漬け特有のつんとする辛さを酒粕がうまい具合に中和してくれる。また、酒粕の舌触りがなめらかだ。表現はオーバーだか、アイスクリームの舌触りに似ている。また、変なにおいもない。かまぼこにのせて食べたのだが、スーパーなどで買ってくるわさび漬けは、醤油を少し垂らしてにおいをごまかして食べる。ところが、酒粕が新鮮で臭みがないと醤油を垂らしてしまうと、逆にわさび漬けの風味を消してしまう。
先週、また、小澤酒造に行って、わさび漬けを購入してきた。ふと店先のよこを見ると酒粕が山のように積まれて売られていた。一瞬どうしようか迷ったが、販売されている酒粕の量は、一人暮らしには多すぎて使え切れそうもなかったので、購入するのはあきらめた。新酒の時期でもあり、あの酒粕はさぞかし、おいしいのだろうな。
酉の市
ここのところ、朝がかなり涼しくなってきた。朝、ジョギングをしていると、むき出しになった手のひらが冷たくなるのを感じる。今日、部屋に戻ってからシャワーを浴びたとき、手のひらに熱さを感じた。
今年の11月は比較的暖かいという予報をテレビなどがここ数日伝えている。確かに、昼間は汗ばむほどの気温になるが、やはり朝夕とは寒暖の差が大きい。
朝、三ノ輪の駅から出て、コンビニに朝飯を買いに行く途中、屋台がいくつか置かれているのに気づいた。そうだ、今日は一の酉だ。昼頃になると、酉の市に向かう人の流れが見られるようになるのだろう。今年は、三の酉まである。三の酉まである年は、火事が多いと昔から言われている。いつもの年なら、酉の市が始まる頃の寒さは、コートが必要になるぐらいだから、各家でもストーブなどの暖房器具を使い始めるころだ。しかし、今年は昼間が暖かいせいかまだ暖房器具の必要性をあまり感じていない。したがって、言われているように火事が増えることはないと思うし、そうであって欲しい。
今年の夏も暑く、いつになったら涼しくなるのだろうと、つい最近まで思っていたが、11月の声を聞き出した頃から、確実に冬が近づいていることを感じられるようになってきた。さすがに衣替えの準備を始めなければ…。